北海道オータムセールが開催される
10月13、14日の2日間、日高軽種馬農業協同組合(古川雅且代表理事組合長)が主催する、北海道市場オータムセール・サラブレッド1歳が、新ひだか町静内にある北海道市場で開催された。
2日間で423頭が上場されて、304頭(牡130頭、牝174頭)が売却。71.87%の売却率で、売却総額は1,031,360,000円(税込、以下同)を記録。平均価格は3,392,631円となった。
セールに先だち、梁川正晋市場委員長とともにステージにあがった古川雅且代表理事組合長は「本年の1歳馬セールもオータムセールが最後となります。セレクションセールから始まりましたて、多数のご来場、ご購買を賜りまして厚く御礼申し上げます。オータムセールは秋を迎えて成長した馬が多数上場されます。多数のお声がけ、ご購買をお願いいたします」とあいさつした。
2日間を通した最高価格は日高町の新井昭二牧場生産で、サマーセールからの再申込馬となった上場番号266番「サンギネア2024」(牡、父ルーラーシップ)。おじに最優秀2歳牡馬ローズキングダムがいる〝薔薇一族〟。小柄な馬が多いファミリーだが、それでも、サマーセールの時は体高152cm、胸囲171cm、管囲19.0cm(いずれも、販売申込者からの申告)だった測尺が、体高で2cm、胸囲で3cm成長させての上場だった。500万円(税抜き)のファーストビッドで始まったせりは会場内の複数から声がかかり、結果的には東京都の栗坂崇氏が13,750,000円で競り合いを制した。
これに次いだのは、新ひだか町のグランド牧場生産で、同じくサマーセールからの再申込馬となった同331番「ハヤブサレディゴー2024」(牝、父カリフォルニアクローム)。サマーセールは欠場となったため測尺の比較はできないが、牝馬ながらも体高157cm、胸囲181cm、管囲20.0cmと、堂々した体躯。200万円(税抜き)からスタートしたせりは、鑑定人からの呼びかけに購買者が応える形で小刻みにせり上がり、結果的には11,000,000円で兵庫県の福本純氏が落札した。
これらに次いだ高額第3位は日高町の前川義則氏が生産した同128番「ハッピーユーゲント2024」(牡、父モーニン)の10,450,000円、第4位は安平町のノーザンファーム生産馬の同59番「アイルビーバウンド2024」(牡、父シュヴァルグラン)の9,900,000円。浦河町の三好牧場生産同113番「ステイウィズアンナ2024」(牝、父サンダースノー)が全体第5位タイとなる9,350,000円で落札されている。
セール終了後、古川雅且代表理事組合長は「オータムセールに限って言えば売却率、売上総額を下げてしまったが、年間を通した売却頭数は増えており、生産頭数の増加に伴う上場頭数の増加が、こういった数字になって現れたと思う。近年は日本産、日本調教馬が海外で活躍するケースも増えており、市場主催者としては海外に対してもプロモーションを行っている。こういった活動を通して、海外からも参加しやすい市場にしたいと考えている。今回の結果を踏まえ、来年度の市場日程を市場委員会で話し合って決めたい」と総括した。
なお、購買登録者数は57人のオンラインビッド参加者含め1,078人。オンラインビッドによる落札は12頭で総額1,031,360,000円を売り上げた。
(注:せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)