馬産地ニュース

優駿スタリオンステーションにマッドクールがスタッドイン

  • 2025年10月15日
  • スタッドインしたマッドクール
    スタッドインしたマッドクール
  • 元気な姿で新天地に到着した
    元気な姿で新天地に到着した
  • 2024年の高松宮記念(G1)を制覇した
    2024年の高松宮記念(G1)を制覇した

 10月7日午前7時30分頃、2026年から新たに種牡馬として供用を開始するマッドクールがスタッドインした。

 マッドクールのスタッドインには、優駿スタリオンステーションの飛渡清一代表取締役やスタッフ、事務局(株)優駿の役員や職員、近隣の牧場関係者、報道陣らが出迎え。新天地に到着した期待の新種牡馬に熱いまなざしを送った。

 マッドクールは牡6歳の芦毛。父はダークエンジェル、母はマッドアバウトユー、母の父はインディアンリッジという血統のアイルランド産馬。母は2009年のグラッドネスS(G3)に勝ち、2008年の愛1000ギニー(G1)2着、2008年の愛プリティポリーS(G1)2着、祖母イリジスティブルジュエルは2002年のリブルズデイルS(G2)、2002年のブランドフォードS(G3)などを制覇、おじロイヤルダイヤモンドは2012年の愛セントレジャー(G1)などを制覇、おばプリンセスハイウェイは2012年のリブルズデイルS(G2)、2012年のブルーウインドS(G3)などを制覇している。

 マッドクールは(有)サンデーレーシングが所有、栗東の池添学きゅう舎が管理し、競走成績は17戦6勝2着2回3着3回。2022年1月のデビューから3戦目での初勝利から4連勝でオープン入りを果たすと、続く2023年のシルクロードS(G3)は1番人気に支持され逃げて僅差の3着に好走。秋にはスプリンターズS(G1)で勝ったママコチャから鼻差2着になり、国内トップスプリンターの地位を確立した。

 2024年の高松宮記念(G1)でナムラクレア、ビクターザウィナー、ウインカーネリアン、ロータスランド、トウシンマカオ、ビッグシーザー、ママコチャ、メイケイエール、ルガル、シャパンカラーといった強豪スプリンターを相手に、好位追走から上り3ハロン33秒7の末脚で抜け出し見事G1初制覇。その後は2024年の阪神C(G2)で2着に入り芝1,400mでも対応。2025年には安田記念(G1)にも挑戦し、マイル戦でも果敢なパフォーマンスを披露した。

 今秋のG1戦線を控えたさなかに脚元の故障が判明し、10月1日付けでJRAの競走馬登録を抹消。現役引退と種牡馬入りが決まった。

 事務局の(株)優駿は「昨年の高松宮記念を勝った芝のトップスプリンターを迎え入れることができて、とてもうれしいです。血統的にも父のダークエンジェルは昨年の英愛リーディングサイアーですし、複数のG1馬を送り出すホームランバッターでもあり、勝馬部門で優秀な成績を残しているアベレージヒッターでもあります。その後継種牡馬として楽しみです。馬格もあって歩きも柔らかく、落ち着いた性格をしていて、すごくいい馬だとおもいます。産駒は父同様にスプリント戦で活躍してくれたらなとおもいます。生産者の方々の反応もよく、シンジケートは即日満口になりました。いまいるサンデー系ですとかなんでも配合しやすい種牡馬ですので、生産界の助けになるとおもいます」と話した。2026年の種付条件は決まり次第発表される。