新冠小学校がビッグレッドファームで総合的な学習の時間を行う
10月7日、新冠町明和にあるビッグレッドファームにおいて、新冠町中央町にある新冠町立新冠小学校(原田賢校長)の総合的な学習の時間が行われた。
総合的な学習の時間は、学校が地域や学校、児童生徒の実態等に応じて、教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習と探究的な学習、協働的な学習をするカリキュラム。新冠小学校では3年生を対象に、新冠町の基幹産業のひとつである軽種馬産業について学んでいる。ビッグレッドファームでの授業は、JRA日高育成牧場による出前授業に続き2時間目になる。
ビッグレッドファームは1982年に設立。競走馬の生産育成を行う日高を代表する総合牧場として知られる。新冠町にビッグレッドファーム明和、ビッグレッドファーム朝日、ビッグレッドファーム泊津、新ひだか町静内にビッグレッドファーム田原、ビッグレッドファーム浦和、真歌トレーニングパーク、ブルースターズファーム、茨城県鉾田市に鉾田トレーニングセンターと8か所で、繁殖、生産、育成、調教、種牡馬の管理を行っている。
授業はビッグレッドファーム明和で実施。金子仁調教主任はビッグレッドファーム明和について「ここでは、出産、子どもを産んで大きく育てて、トレーニング、運動して、そして、本番、レースに出て、レースで走って、そのあと、ここに戻ってきて、お母さんだったり、お父さんになるという、馬のすべての仕事をしています。むずかしい言葉でいうと総合牧場といいます。明和だけで315ヘクタールあります。わかりやすく表現すると、エスコンフィールドが63個分です。ものすごく広いです。全部で馬が350頭くらいいます。多いです。ものすごく多いんです。それだけ大きい牧場です」と説明した。
ビッグレッドファーム明和では1,100mの屋根付き坂路コースにてトレーニングする育成馬、今年生まれた子馬とお母さん馬の親子、数多くの活躍馬を送り出す人気種牡馬のゴールドシップを見学。児童は競馬へ向けての練習、子どもの育て方、種牡馬の仕事について学んだ。