ノーザンホースパークで第47回北海道地区乗馬大会
北海道苫小牧市のノーザンホースパークで9月26日~28日、北海道地区乗馬倶楽部振興会が主催する第47回北海道地区乗馬大会が開催され、北海道内の人馬がエントリー。夏の大会と比べて過ごしやすく、晴天に恵まれて大会日和となった。会場では障害馬術競技、馬場馬術競技、スラロームが行われ、観覧者が競技を見守り、温かい拍手を送った。また、大会運営のため大勢の審判員、大学馬術部員らが活躍した。
27日に引退競走馬のみで構成される競技「RRC(Retired Racehorse Cup)障害馬術競技(引退競走馬杯)」が行われ、39頭がエントリー。この競技は、日本で血統登録(内国産、外国産を問わず)を受け、日本中央競馬会、地方競馬全国協会の競走馬として2022年1月1日以降の出走歴(ただし出走取消、競走除外は出走歴には含まない)を持つ3歳以上の馬、また3歳以上7歳以下の未出走馬によって行われる馬術競技。
今回は、18年京都記念(G2)など重賞5勝のクリンチャーや、22年ステイヤーズS(G2)など国内外の重賞競走に勝っているシルヴァーソニック、22年東海S(G2)など重賞3勝のスワーヴアラミス、20年阪神大賞典(G2)など重賞3勝ユーキャンスマイル、19年京阪杯(G3)で豪快な追い込みを決めたのライトオンキュー、19年毎日杯(G3)を逃げ切ったランスオブプラーナ、20年のNZトロフィー(G2)を不敗のまま制したルフトシュトロームなどの重賞勝馬や、G1レース出走馬、現役誘導馬、競走馬として出走を果たせなかった馬や未勝利だった馬たちが対戦し、活気十分に駆け抜けた。36頭が走り、6頭が満点でゴールして「クリアラウンド賞」を獲得した。最終結果はエイカイロイヤルと中垣彩也加さんが優勝し、ルフトシュトロームと矢野朱莉さんが第2位、ストーンフェンスと山本真維さんが第3位となった。
優勝したエイカイロイヤルはディープインパクト産駒で、セレクトセール1歳で1億584万円(税込)で取引された馬。競走馬としては3戦0勝という成績で、引退後はモモセライディングファームで乗馬となり、真駒内乗馬クラブでリトレーニングを積んで大会出場となった。コンビを組んだ中垣彩也加さんは「リトレーニングではフラットワークをしっかりできるように取り組んできました。競技は1番目の出番でもあり、できるだけ攻めていこうと考えていました。優勝と知ったときは嬉しかったです。ウイニングランもできて、祝福の言葉をたくさんいただきました。エイカイロイヤルは乗馬のセンスがあり、普段は人懐こくて、寝るのが好きな馬です。リトレーニングをさせていただいたモモセライディングファームの皆さんに感謝しています」と、振り返った。
RRC上位馬が出場権利を得た「RRC FINAL 障害馬術」は12月7日にJRA馬事公苑で行われる。