エポカドーロ、トランセンド、ラニが種牡馬引退
新ひだか町静内田原にあるアロースタッドにおいて種牡馬生活を送っていた、エポカドーロ、トランセンド、ラニが今シーズン限りで種牡馬を引退することになり、日高町庫富にあるYogiboヴェルサイユリゾートファームに移動した。
エポカドーロは父がオルフェーヴル、母がダイワパッション、母の父がフォーティナイナーという血統の10歳。2015年のセレクトセール当歳セッションにおいて、36,720,000円(税込)で取引された市場取引馬として知られ、現役時代は2018年の皐月賞(G1)を制覇するなど10戦3勝2着2回3着1回の成績を収めた。
現役引退後の2021年から種牡馬として供用開始。3歳世代が初年度産駒で今年は8頭と交配した。代表産駒には2025年のオータムティアラ、2025年のひまわり賞などを制覇したミナトミナイト、2025年の園田プリンセスCなどを制覇したココキュンキュンがいる。
トランセンドは父がワイルドラッシュ、母がシネマスコープ、母の父がトニービンという血統の19歳。現役時代は2010年、2011年のジャパンCダート(G1)、2011年のフェブラリーS(G1)、2011年のマイルChS南部杯(Jpn1)、2009年のレパードS、2010年のみやこS(G3)などを制覇し、2011年JRA賞最優秀ダートホースに選出された。
通算24戦10勝2着5回3着1回の成績を残し、2013年から供用開始。代表産駒には2023年の阪神スプリングジャンプ(JG2)などを制覇したジェミニキング、2021年の羽田盃などを制覇したトランセンデンス、2021年の日本TV盃(Jpn2)3着のメイショウダジンがいる。
ラニは父がタピット、母がヘヴンリーロマンス、母の父がサンデーサイレンスという血統の12歳。現役時代は2016年のUAEダービー(G2)を制覇するなど17戦3勝2着1回3着2回の成績を残した。
現役引退後の2018年から供用開始。種牡馬としては2022年のカペラS(G3)、2023年、2024年のコリアスプリント(G3)、2024年のリヤドダートスプリント(G3)、2023年のクラスターC(Jpn3)などを制覇したリメイク、2023年の関東オークス(Jpn2)2着のクレメダンジュを送り出している。
エポカドーロは9月22日に、トランセンドとラニは9月30日にアロースタッドを退厩。アロースタッドや事務局(株)ジェイエスの職員ら関係者に見送られ、新天地へ旅立った。
アロースタッドは「エポカドーロとの付き合いは5年と短かったですが、クラシックホースということで人気がありました。種牡馬引退が決まってから地方競馬で重賞優勝馬を出してくれました。トランセンドは父のワイルドラッシュから父仔2代で長い付き合いになりました。父と同じように管理が大変でしたが、19歳まで種牡馬生活を続けてくれて感謝の気持ちでいっぱいです。ラニは気性が激しかったこともあっていろいろ思い出があります。重賞勝馬も出してくれて頑張ってくれました。3頭とも元気に過ごしてほしいです」と話した。