サンライズCでエンドレスソロウが優勝
JBC2歳優駿(Jpn3)へと続く、JRA認定競走「大阪スポーツ杯第25回サンライズC(JBC協会協賛ソットサス賞)」が10月1日、門別競馬場1,800mで行われ、すんなりと2番手をキープした(株)目黒牧場(日高町)生産の2番人気エンドレスソロウ(牡2、父ニューイヤーズデイ)が4角先頭から楽に抜け出し、追い込んだスターシップの追撃を1馬身半差退けて1分57秒3(重)で優勝。デビューからの通算成績を3戦3勝とした。管理する米川昇調教師にとっては今年9月のフローラルC(優勝馬ニジコ)に続く重賞勝利で通算38勝目。手綱をとった石川倭騎手にとってもフローラルCに続く勝利で通算59勝目。過去、モズカッチャンなどを生産している(株)目黒牧場にとっては昨年10月の埼玉新聞栄冠賞(優勝馬ナニハサテオキ)以来の重賞勝利となった。
中距離レースを使われてきた馬同士が顔を揃えた1戦で、どうしても逃げたい馬不在。先手を取ったのは、前走のブリーダーズゴールドジュニアCでも先行力を武器に見せ場を作ったトレモロだった。前半3ハロンは37秒7。夕方まで雨が降り続いた馬場コンディションを考えれば、かなりのスローペースだ。過去2戦、この馬の手綱を取ってきた石川倭騎手は「キャリアの浅い馬なので、馬の気分を損ねないように」と2番手追走。デビュー戦でキックバックを嫌がる素振りを見せた愛馬に対して、精神面を重視する石川倭騎手らしい位置でレースを進める。この2頭をマークするように、やや離れた3番手を進んだのが枠順を利してインコースでポジションを主張したクラウニングカップと、アタックチャレンジ競走を勝ち上がってきたタイセイスライブ。以下、ブリーダーズゴールドジュニアC 3着アヤサンジョウタロ、前走のブリーダーズゴールドジュニアCでベストグリーンに1馬身差まで迫り、圧倒的1番人気に支持されていたマロンソレイユ、久しぶりに門別競馬場で騎乗する山本咲希到騎手が手綱を取ったスターシップらが虎視眈々と中団待機。
中盤のラップは12秒8、12秒7、12秒9。馬場状態を考えれば決しては早くはないが、遅くもない。こうした消耗戦のようなラップを演出したのは2番手でレースを進めた石川倭騎手。3角手前から手綱を抑えたまま前にプレッシャーをかけてレースを支配する。こうした流れに苦しくなったのは人気を背負っていたマロンソレイユで、阿部龍騎手が外を回りながら懸命に前を追うが、それを尻目にあっさりとエンドレスソロウが後続を突き放し、直線勝負にかけたスターシップがメンバー最速の末脚で追い込むも、勝ち馬の影すら踏むことができなかった。「後に強い馬がいたので、ハラハラしながら見ていましたが、勝てて嬉しい」と米川昇調教師。今後はJBC2歳優駿(Jpn3)への挑戦プランを明らかにし「今日のような競馬ができれば」と期待に胸を膨らませた。