馬産地ニュース

新冠小学校で馬の出前授業が行われる

  • 2025年09月30日
  • 新冠小学校で行われた馬の出前授業
    新冠小学校で行われた馬の出前授業
  • 授業を行ったJRA日高育成牧場総務課会計係兼総務係の菊池淋彦氏
    授業を行ったJRA日高育成牧場総務課会計係兼総務係の菊池淋彦氏
  • 児童からは多くの質問が寄せられた
    児童からは多くの質問が寄せられた

 9月29日、新冠町中央町にある新冠町立新冠小学校(原田賢校長)において、JRA日高育成牧場による馬の出前授業が行われた。

 馬の出前授業は、新冠小学校の3年生47人を対象にした総合的な学習の時間の一環。総合的な学習の時間は、学校が地域や学校、児童生徒の実態等に応じて、教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習と探究的な学習、協働的な学習をすることで、3年生は全2回を計画。第1回目となる今回は、JRA日高育成牧場総務課会計係兼総務係の菊池淋彦氏が講師を務めた。

 新冠町は1970年代に第一次競馬ブームの立役者になった国民的アイドルホースとして知られるハイセイコーが生まれた町で、最近では2020年に無敗でクラシック三冠競走を制覇したコントレイルのふるさととしても知られている。

 馬を身近で見ることができる環境にある新冠町の子どもたちに対して、「競走馬が競馬場で走るまで」をテーマに授業を行った菊池淋彦さんは「今日はみんなに競馬だったり、馬について学んでもらって、お馬さんを大好きなってかえってもらいたいです」とあいさつ。続いて、競馬は競馬場で行われている、馬を走らせて速さを競う競技で、いまはとても人気があるスポーツとして、ゲームやアニメのモデルにもなっていると説明した。

 また菊池淋彦さんは「日本の競馬場でいままで一番多かった入場人員は何人?」、「競走馬は1年で何頭生まれているか?」、「生まれたての子馬の体重は?」といったクイズやイラスト、動画を交えながら、競馬ってなに?馬はどうやって生まれてくるか、馬が競馬場で走るまでを、わかりやすく解説し、「馬の病気を治す馬のお医者さんや馬の爪を切る装蹄師さん、馬のお世話をする人など、馬に関わる仕事はたくさんあります。馬がたくさん生まれると同時に馬に関わる人もたくさんいることをおぼえてくれたらうれしいです」と話した。

 児童からは「子馬はいつからお母さん馬と離すのですか?」、「馬は何歳くらいで亡くなるのですか?」、「馬はどうやってからだを洗っているのですか?」、「馬の種類はどれくらいいますか?」、「馬のお葬式はどこでどうやってやるのですか?」、「1年に何回ツメを切りますか?」、「競走馬になるには何年かかりますか?」、「競走馬を引退したら何になるのですか?」、「最大で何km走りますか?」、「走る速さはどれくらいですか?」、「雨の日でも外にいても大丈夫ですか?」など数多くの質問が寄せられた。