馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊が引退競走馬を見学する

  • 2025年09月30日
  • ディープスカイとの記念撮影
    ディープスカイとの記念撮影
  • おがわじゅりさんによる馬のおえかき教室
    おがわじゅりさんによる馬のおえかき教室
  • ディープスカイをスケッチした
    ディープスカイをスケッチした

 9月27日、新ひだか町静内御幸町にある一般社団法人umanowa(糸井いくみ代表)が主催するひだかうまキッズ探検隊2025は、日高町緑町にあるひだか・ホース・フレンズと新冠町高江にあるノーザンレイクで引退競走馬を見学した。

 ひだかうまキッズ探検隊2025は、JRA日本中央競馬会による特別振興資金助成事業のひとつ。日高管内の小学校3年生から6年生を対象に、馬の歴史・文化・仕事を「見る・知る・学ぶ」取り組みをしている。

 2017年にスタートし今年で9年目。6月の木村秀則牧場とアロースタッド、ライディングヒルズ静内、7月のビッグレッドファーム、7月のJRA日高育成牧場と軽種馬育成調教センター、9月の札幌競馬場に続く今回は21人が参加した。

 今回は引退競走馬の生活を知ることと引退競走馬の絵を描くことがテーマ。日高町富川東にある門別総合町民センターに集まった21人は、最初に馬のイラストレーターとして知られるおがわじゅりさんによる馬のおえかき教室によって、馬の絵の描き方のコツを教わった。

 ひだか・ホース・フレンズは2021年に日高軽種馬農業協同組合門別種馬場跡地に開設。新ひだか町や新冠町、浦河町といった日高管内各町、日高管内各農業協同組合、日高軽種馬農業協同組合を含め日高管内27の関係団体で組織される日高軽種馬振興対策推進協議会が設置した日高地域活性化支援室が行っているもので、日高軽種馬農業協同組合と業務委託し、軽種馬人材養成事業、馬産業の啓蒙普及事業、引退競走馬の利活用推進事業等、実馬を活用した各種事業に取り組んでいる。現在は2008年の日本ダービー馬ディープスカイ、2020年の北海道スプリントC(Jpn3)を制覇したメイショウアイアン、2005年のフェブラリーS(G1)などを制覇したメイショウボーラーという3頭の引退競走馬やハフリンガーを含め6頭を繋養しているという。

 ひだか・ホース・フレンズではディープスカイをスケッチ。キッズたちに興味津々のディープスカイの姿を、おがわじゅりさんに教わった馬の描き方を思い出しながらスケッチした。

 また、ノーザンレイクでは2001年の宝塚記念(G1)などを制覇したメイショウドトウ、2012年の日経賞(G2)を制覇したネコパンチを見学。21人は引退競走馬のふだんの生活ぶり、性格、管理方法、引退競走馬とほかの馬との違い、仕事の大変さ、難しさなどについて理解を深めた。