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令和7年度装蹄師認定講習会の秋季北海道研修が行われる

  • 2025年09月30日
  • 令和7年度装蹄師認定講習会の秋季北海道研修
    令和7年度装蹄師認定講習会の秋季北海道研修
  • 実習に励む第31期生
    実習に励む第31期生
  • アドバイスを送る北海道日高装蹄師会の門別尚省会長
    アドバイスを送る北海道日高装蹄師会の門別尚省会長

 9月22日から26日までの4泊5日の日程で、栃木県宇都宮市にある公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センターは、令和7年度装蹄師認定講習会第31期生の秋季北海道研修を行った。

 公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センターは、競走馬や乗用馬などの軽種馬の脚もとを専門的にケアする装蹄師を養成する国内唯一の教育機関。装蹄師認定講習会は公益社団法人日本装削蹄協会が付与する2級認定装蹄師資格の取得を目指す者を対象としたもので、装蹄師になる上で必要な幅広い分野の知識や技術を基礎から学ぶことができる。

 秋季北海道研修は初めての試み。これまで7月に北海道研修を実施してきたが、4月の入講から習得してきた装蹄に関する知識や技術を、実際の現場でより磨こうと、秋にも北海道研修を取り入れたという。

 22日に北海道に入った一行は翌23日から浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場において、JRA職員による装蹄を見学。午後からは浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センターに移動し、育成調教技術者養成研修の研修乗馬を用いて装削蹄の実習が行われた。

 24日は終日、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場において、生産育成技術者研修の研修乗馬を用いて装削蹄の実習。25日は新冠町東泊津にあるナスノファームと公益財団法人軽種馬育成調教センターで、26日は安平町早来源武にあるノーザンファームにおいて、装削蹄の実習に取り組んだ。

 秋季北海道研修には北海道日高装蹄師会が協力。馬への接し方や装削蹄の方針、装削蹄の手順、蹄鉄の微調整のやり方などについて、繁殖牝馬から当歳馬、育成馬、休養馬、種牡馬、引退功労馬など幅広いカテゴリーの馬を手掛ける馬産地の装蹄師が厳しく指導した。

 装蹄教育センターでの授業ではアルミの蹄鉄を扱うことがほとんどないことから、第31期生はアルミの蹄鉄の扱いに悪戦苦闘した。

 今回の秋季北海道研修には第31期生16人のうち、半数の8人が参加。10月下旬には同じ行程で残りの8人を対象にした秋季北海道研修を実施する。