馬産地ニュース

静内小学校で馬の出前授業が行われる

  • 2025年09月26日
  • 静内小学校で行われた馬の出前授業
    静内小学校で行われた馬の出前授業
  • 馬の誕生から競走馬になるまでを学んだ
    馬の誕生から競走馬になるまでを学んだ
  • 講師を務めた竹部直矢JRA日高育成牧場調査役(生産担当)
    講師を務めた竹部直矢JRA日高育成牧場調査役(生産担当)

 9月11日、新ひだか町静内緑町にある新ひだか町立静内小学校(松田陽一校長)において、馬の出前授業が行われた。

 この馬の出前授業は、総合的な学習の時間の一環。総合的な学習の時間は、児童、生徒が自発的に横断的・総合的な課題学習を行う時間で、小学5年生を対象にした。

 この総合的な学習の時間は全4回を予定。1回目となる今回は浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場による出前授業で、講師は竹部直矢調査役(生産担当)が務めた。

 講師を務めた竹部直矢調査役は2010年にJRA日本中央競馬会に入会。滋賀県にある栗東トレーニングセンターで臨床獣医師として勤務後、2013年からは日高・宮崎の両育成牧場にて主に後期育成馬の管理や調教方法等の調査研究業務に従事。2022年から2年間、イギリスやアイルランドにおける海外研修を経験し、現在は日高育成牧場にてJRAホームブレッドの生産業務を通して、馬の生産に関わる調査研究を担当している。

 「競走馬(きょうそうば)が競馬場(けいばじょう)で走るまで」をテーマに授業を行った竹部直矢調査役は、競馬とは競馬場で行われている、馬を走らせて速さを競う競技、日本の競走馬のうち98%が北海道で生まれ、そのうちの80.0%が日高地方で生まれ、日高地方の31.0%が新ひだか町で生まれていることなどを説明。生まれてから競走馬になるまでの過程を映像で紹介した。

 最後に竹部直矢調査役は、馬は日高地方の大きな魅力であることを訴え、馬の世話をする人、馬に乗って教育する人、馬のヒヅメを管理する人、馬のお医者さんなど、たくさんの人が馬に関する仕事をしていることを教えた。

 児童からは「ロバは馬に入りますか?」、「シマウマは何の種類になるのですか?」、「イクイノックスが2年前に世界一になりましたが、いまはその子どもが競馬に出てるのですか?」、「馬のつめにはワセリンという成分があるのですか?」、「馬が生まれてくるときに袋みたいなものに入っているのは何でですか?」、「馬の名まではどうやって決めるのですか?」、「一頭の馬が生まれて競走馬になるまで何円くらいかかりますか?」などの質問が寄せられた。