JRA日本中央競馬会の北海道セプテンバーセール購買馬がJRA日高育成牧場に入厩
9月23日、JRA日本中央競馬会が北海道セプテンバーセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。
JRAは新ひだか町静内神森にある北海道市場を会場にて、9月15日、16日、17日に開催された日高軽種馬農業協同組合が主催する北海道セプテンバーセールにおいて、牡6頭、牝4頭の合計10頭を総額85,800,000円(税込)で購買。その顔ぶれは、アニマルキングダム、カラヴァッジオ、ヴァンゴッホ、グレーターロンドン、シャンハイボビー、マテラスカイ、ミスチヴィアスアレックス、ミッキーアイル、モーリス、リアルスティールの産駒とバラエティーに富んだ構成になった。10頭は吉田年伸場長、遠藤祥郎業務課長らJRA日高育成牧場の職員による、歩様検査、馬体検査、マイクロチップ個体識別、採血、ボディコンディションスコアチェックなどを経て用意された馬房へ入った。
6月の九州1歳市場から始まった今年の1歳市場でのJRAの購買は、八戸市場、セレクトセール、セレクションセール、サマーセールと続き、北海道セプテンバーセールで終了。6つの市場での購買頭数は牡37頭、牝35頭の合計72頭で、購買総額は714,010,000円(税込)になった。
2024年に生まれた1歳世代のJRA育成馬は、この72頭にJRA日高育成牧場で生産されたJRAホームブレッド10頭を加えた82頭。JRA日高育成牧場ではこのうちの62頭が育成される。
吉田年伸場長は「セレクションセールまでに購買した育成馬は、第1グループとしてJRAの職員の手で馴致を始めています。このあと、サマーセール、セプテンバーセールで購買した馬を第2グループとして馴致をスタートさせます。第2グループの馬たちについては、BTC(公益財団法人軽種馬育成調教センター)の生徒(育成調教技術者養成研修研修生)に教えつつ、今年からはJBBA(公益社団法人日本軽種馬協会)の生徒(生産育成技術者研修研修生)にも教えることになっています。人材育成という面で次世代の人たちを強化していきながら、強い馬づくりに取り組んでいきたいと思います。調教については、今までやってきた速歩のドライビングや3列縦隊での間隔を詰めた調教、人と馬とのコミュニケーションなどを継続していきます。職員のほうもレベルアップしていますので、そういったところに期待したいと思います。育成馬はどのせりでも満遍なく購買でき、満足できるラインナップが揃いました。ブリーズアップセールでは新規の馬主さまをはじめ、多くの方にわたしたちの育成成果を見ていただいて、よりよいせりにしていきたいです」と今後の方針を明かした。