第3回担い手経営管理研修会が行われる
9月19日夜、新冠町中央町にある新冠町レ・コード館シアターにおいて、令和7年度第3回担い手経営管理研修会が行われた。
担い手経営管理研修は公益社団法人日本軽種馬協会による軽種馬経営高度化指導研修(軽種馬経営技術指導者養成・技術普及)事業の一環。馬産地において喫緊の課題となっている担い手を支援する体制づくりのための研修で、軽種馬生産・育成牧場の経営者・後継者、自治体・農業協同組合等の職員を対象にしている。競走馬生産振興事業の「軽種馬生産基盤整備対策事業」または「優良繁殖牝馬導入促進事業」において、「担い手特認」の活用を予定している人と「軽種馬経営継承者借換資金」による貸付を希望している人は、この研修を3回以上受講することが必要になる。
第3回目となる今回は、軽種馬生産牧場や育成牧場の経営者やマネージャー、管理責任者、従業員、事務員や日高軽種馬農業協同組合、ひだか東、みついし、しずない、新冠町の農業協同組合の職員やこの研修のアドバイザーなどがオンラインを含めて約30人が出席。「キャッシュフォロー」を演題に大川和久事務所代表の大川和久氏が講師を務めた。
講師の大川和久氏は経営コンサルタント、中小企業診断士。中小企業に寄り添う専門家、民間コンサルタントとして公的診断事業、民間の診断支援事業、相談指導事業、講師派遣事業、調査・研究事業、能力開発事業などを行う、一般社団法人北海道中小企業診断士協会理事、国の中小企業政策の中核的な実施機関として、起業・創業期から成長期、成熟期に至るまで、企業の成長ステージに合わせた幅広い支援メニューを提供している、独立行政法人中小企業基盤整備機構北海道本部アドバイザー、産業競争力強化法に基づき、札幌商工会議所が国から委託を受けて、事業承継(M&Aを含む)を支援する公的機関として、事業承継の悩みを持つ中小企業経営者からの「親族内承継」、「従業員・役員承継(MBO)」、「第三者への譲渡(M&A)」相談、実行支援を行い、円滑な事業承継・引継ぎ支援実施している、北海道事業承継・引継ぎ支援センターエリアコーディネーター(苫小牧サテライト)として活躍している。また、馬主マネージャーなど軽種馬業界では30年以上のキャリアを持つという。
大川和久氏はキャッシュフローの重要性、キャッシュフローとは、キャッシュフローの分析について解説。キャッシュフロー分析することで、現状の経営状態がわかること、経営改善と経営判断のヒントになること、今後の経営の方向性を検討できることなどを軽種馬生産牧場や育成牧場を経営する視点でアドバイスした。