2025年度北海道市場セプテンバーセールが開催される
過去の取引馬にグランブリッジ(2020年取引馬)レーベンスティール(2021年取引馬)カルチャーデイ(2022年取引馬)などがいる「北海道市場セプテンバーセール」が9月15日から17日までの3日間、新ひだか町静内神森にある北海道市場において、日高軽種馬農業協同組合の主催で行われた。
セールに先立ってマイクを握った古川組合長は「今年はトレーニングセールに始まり、セレクションセール、サマーセールと多数のご来場、ご購買を賜りまして厚く御礼申し上げます。このセプテンバーセールには、秋を迎え逞しく成長した1歳馬が500頭以上上場されます。ふるってご参加くださいますようお願い申し上げます」と購買者に呼びかけた。
午前8時30分から展示がスタートし、せりは11時30分にスタート。3日間で534頭(牡205頭、牝329頭)が上場され、427頭(牡178頭、牝249頭)が売却された。売却総額は2,188,450,000円で4年連続20億円超、売却率は80.0%、平均価格は5,125,176円だった。
最高価格取引馬15日に上場された上場番号191番「ブロンシェダーム2024(牝、父エフフォーリア」。24,200,000円で安原浩司氏に落札された。トーセンジョウオーやケラススヴィアなどを送りだしたヒサイファームの生産馬で、半兄には現役3勝馬アルトゥームやセレクションセール取引馬ヒデノブルースカイがいる血統。母のブロンシェダームは2021年のノーザンファーム繁殖牝馬セールの取引馬だ。
高額第2位は17日に上場された同489番「サトノオニキス2024」(牡、父エフフォーリア)の23,100,000円。ダービー卿ChT(G3)などに勝利したタイムトゥヘヴンを送りだした日高町の(株)オリオンファーム生産馬。京都府の上茶谷一氏が落札した。
高額第3位は17日に上場された同498番「ジュリエットパール2024」(牡、父マジェスティックウォリアー)の19,800,000円。マックスビューティやホクトベガ、ダイアトニックなどを生産した浦河町の(有)酒井牧場からの上場馬で、大阪府の(有)ビクトリーが19,800,000円で落札した。
また、北海道静内農業高等学校が生産した「アツコ2024(牝、父ミスチヴィアスアレックス)」は兵庫県の金岡信康氏によって3,520,000円で、「ナリタトップスター2024(牡、父カラヴァッジオ)は東京都の犬塚悠治郎氏に9,350,000円で落札されている。
購買登録者はオンラインビッドシステムの本登録者60名を含め1246名(前年比109名増)。売却された427頭のうち66頭にオンラインビッドでの参加があり、最終的に23頭が総額112,860,000円で取引された。
古川組合長は「初めて参加された方も含め、多くの購買登録者の方々にご参加いただき盛況な市場となったと思う。数字については、昨年と年間のセール日程が異なるので単純な比較は出来ないが、かねてより上場適期について再三アナウンスしてきたので、サマーセールを超える売却率を記録することが出来たのは嬉しい限り。これら取引馬の活躍をお祈り申し上げるとともに、来月に行われるオータムセールについても活発な市場を期待したい」とセールを振り返った。
(注:せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)