富川小学校が下河辺牧場で馬について学ぶ
9月12日、日高町福満にある下河辺牧場において、日高町立富川小学校(小嶋範彦校長)の3年生に馬の授業が行われた。
これは総合的な学習の時間の一環。総合的な学習の時間は、児童、生徒が自発的に横断的・総合的な課題学習を行う時間で、全3回を予定している。
授業の会場になった下河辺牧場は、1933年に千葉県で開場し、1966年に日高町に開場。日高管内を代表するブリーダーのひとつで、生産から育成までを行う総合牧場として知られる。
100頭以上の繁殖牝馬を所有し、これまでに2017年の菊花賞(G1)などを制覇したキセキ、2003年のオークス(G1)、桜花賞(G1)、秋華賞(G1)を制覇し牝馬3冠を達成したスティルインラブ、2004年のオークス(G1)などを制覇したダイワエルシエーロ、2013年の桜花賞(G1)などを制覇したアユサン、2024年のマイルChS (G1)、2025年のドバイターフ(G1)などを制覇したソウルラッシュ、2014年のマイルChS (G1)などを制覇したダノンシャーク、2022年の朝日杯フューチュリティS(G1)などを制覇したドルチェモア、2014年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)などを制覇したショウナンアデラ、2025年の中山グランドジャンプ(JG1)などを制覇したエコロデュエル、2021年の全日本2歳優駿(Jpn1)などを制覇したドライスタウトなど、数多くの活躍馬を送り出している。
下河辺牧場の下河辺隆行氏は、日高町はホッカイドウ競馬が行われる門別競馬場があるなど、馬と結びつきが深いことを説明。さらに映像で馬の出産、種付け、放牧、離乳、馴致、騎乗、育成、競馬場へ旅立つまでの様子を説明した。
場内では今年4月に生まれた当歳と母馬の親子、離乳して独り立ちした当歳馬、競馬場でのデビューへ向けてトレーニングに励んでいる育成馬を見学。児童は全長1,150mの屋内坂路コースにも足を踏み入れて競走馬のトレーニングのハードさを身をもって体験した。
児童は「お母さん馬とどうやってバイバイ(離乳)するの?」、「子ども(離乳した当歳)はどれくらいの大きさですか?」、「(人間が馬に対して)ダメな行動はありますか?」、「(4本の脚のうち)なんで3本だけ脚が白いのですか?」、「馬が(ヒトに)してはいけない行動は何ですか?」、「馬って何で背伸び(かかとを浮かせている状態)しているのですか?」、「これ(屋内坂路コースのウッドチップ)は何の木ですか?」、「馬は一日で何センチしっぽが伸びるのですか?」、「馬の握力はどれくらいですか?」、「子どもが馬にけられたら何メートルくらい飛ぶんですか?」、「馬に乗るときは何かはしごみたいな道具を使っているのですか?」などと子どもならではの視点で質問を浴びせ、馬に対して興味津々だった。