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JRA北海道シリーズの札幌開催が終了

  • 2025年09月09日
  • 2開催14日間の開催となった札幌競馬場
    2開催14日間の開催となった札幌競馬場
  • 札幌2歳S(G3)に優勝したショウナンガルフ
    札幌2歳S(G3)に優勝したショウナンガルフ
  • JRA重賞通算100勝を達成した池添謙一騎手
    JRA重賞通算100勝を達成した池添謙一騎手

 9月7日、札幌市中央区にある札幌競馬場において、7月26日から開催されていたJRA北海道シリーズの札幌開催が終了した。

 最終週の札幌競馬場では、重賞手ぬぐいプレゼント、重賞レプリカゼッケンプレゼント、ラジオNIKKEI実況席バックヤードツアー、ジョッキー撮影会、お花プレゼント、上富良野物産展、旭川物産展、芝コース開放といったイベントを実施。6日の第11競走では2歳重賞競走の札幌2歳S(G3)が行われ、池添謙一騎手が騎乗した1番人気のショウナンガルフが、逃げ粘る10番人気のジーネキングを鋭い追い込みでゴール寸前にクビ差とらえて優勝。デビューから無傷の2連勝で重賞初制覇を成し遂げた。

 重賞初制覇を飾ったショウナンガルフは、父がハービンジャー、母がミカリーニョ、母の父がハーツクライという牡の鹿毛。母の半姉はファンタジーS(G3)などを制覇したミスエルテ、母の半妹にはフラワーC(G3)などを制覇したミアネーロとフィリーズレビュー(G2)などを制覇したショウナンザナドゥがいる血統だ。

 2023年のセレクトセール当歳セッションにおいて、231,000,000円(税込)で売却された市場取引馬。国本哲秀氏が所有、栗東の須貝尚介厩舎が管理、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬になる。

 ショウナンガルフに騎乗した池添謙一騎手は、史上12人目、現役騎手では7人目となるJRA重賞通算100勝を達成。表彰式後のセレモニーで池添謙一騎手は「いままでコンビを組んで頑張ってくれた馬たち、その馬たちの騎乗依頼をしてくれた関係者の方に感謝の気持ちでいっぱいです。国本哲秀オーナーにはたくさん良い馬にも乗せていただいてお世話になっていますし、しっかり区切りの勝利をすることができてうれしく思います。デビュー当初は重賞100勝ということを考えもしていませんでしたが、100という数字は良い数字だと思いますので、長くやっていて良かったなと思います。北海道に毎年来させていただいて最後の日にしっかり区切りの100勝をあげることができて本当にうれしく思います。毎年来ていますが、来年も来ますので応援してください」と話した。

 2025年度の札幌競馬は2開催14日間の日程で開催。2開催合わせての入場人員は203,242人、売得金は125,895,343,800円だった。

 また、札幌競馬のリーディングジョッキーは18勝をあげた横山武史騎手が獲得。北海道競馬記者クラブ賞を受賞した。

 横山武史騎手の札幌リーディングは、2年ぶり4回目。函館リーディングと合わせて北海道開催のリーディングも獲得した横山武史騎手は「函館に引き続き札幌もリーディングをとれて良かったです。大きな怪我もなかったですし、無事に良い夏を終えられたかなと思います。また、秋競馬も引き続き気を引き締めて、普段から支えてくださっている馬と関係者に良い結果で返せるように頑張っていきたいと思います」とコメントした。