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優駿スタリオンステーションにジオグリフがスタッドイン

  • 2025年09月04日
  • スタッドインしたジオグリフ
    スタッドインしたジオグリフ
  • 元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着した
    元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着した
  • 2026年の種付条件は後日発表される
    2026年の種付条件は後日発表される

 8月27日午後2時すぎ、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、2026年から種牡馬として新たに供用を開始するジオグリフがスタッドインした。

 ジオグリフのスタッドインには事務局(株)優駿の須崎孝治代表をはじめとした役職員、優駿スタリオンステーションの飛渡清一代表らスタッフが出迎え。期待の新種牡馬に熱いまなざしを向けた。

 ジオグリフは牡6歳の栗毛という安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬。父はドレフォン、母はアロマティコ、母の父はキングカメハメハという血統で、母は2012年の秋華賞(G1)3着、2013年のエリザベス女王杯(G1)3着、マーメイドS(G3)3着、2014年のクイーンS(G3)2着というオープン馬。一族には2005年の京都新聞杯(G2)、2007年の京都大賞典(G2)、朝日ChC(G3)などを制覇したインティライミ、2015年、2016年、2017年のステイヤーズS(G2)、2017年のダイヤモンドS(G3)などを制覇したアルバート、2010年の毎日王冠(G2)、スプリングS(G2)などを制覇したアリゼオ、2009年のCBC賞(G3)、京阪杯(G3)、2008年のオーシャンS(Jpn3)などを制覇したプレミアムボックス、2012年の中日新聞杯(G3)などを制覇したスマートギア、2005年の朝日ChC(G3)などを制覇したワンモアチャッター、2006年の福島記念(G3)などを制覇したサンバレンティン、1998年の福島記念(G3)などを制覇したオーバーザウォール、1989年の京成杯(G3)などを制覇したスピークリーズン、2024年の関東オークス(Jpn2)などを制覇したアンデスビエント、2020年のエンプレス杯(Jpn2)、2019年のLプレリュード(Jpn2)、ブリーダーズGC(Jpn3)などを制覇したアンデスクイーンがいる。

 ジオグリフは現役時代、サンデーレーシングが所有、美浦の木村哲也厩舎が管理し、競走成績は21戦3勝2着2回3着1回。2021年6月の2歳新馬戦メイクデビュー東京でデビュー勝ちを収めると、2戦目の札幌2歳S(G3)で重賞初制覇を飾った。2022年の皐月賞(G1)はイクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガ、アスクビクターモア、オニャンコポン、ジャスティンロック、ラーグルフ、ジャスティンパレス、ビーアストニッシド、マテンロウレオ、キラーアビリティ、デシエルトなどを相手に1分59秒7のタイムで優勝。見事クラシック制覇を果たした。

 その後も、日本ダービー(G1)、天皇賞(秋)(G1)といった国内のG1競走、サウジC(G1)、ドバイワールドC(G1)、BCマイル(G1)といった海外のG1競走で、国内外の超一流馬を相手に好走を続けた。

 父ドレフォンは2016年のBCスプリント(G1)、キングズビショップS(G1)、2017年のフォアゴーS(G1)などを制覇した米チャンピオンスプリンター。種牡馬として2021年には総合ファーストシーズンサイアーチャンピオンに、2024年にはJRAダートサイアーチャンピオンに輝いている。今年はJRAダートサイアーランキングで1位、JRA総合サイアーランキングで6位、地方サイアーランキングで4位に入っている。

 事務局の(株)優駿は「ジオグリフは現役時代からバランスの取れた良い馬だという印象を持っていましたが、実馬を見て改めて素晴らしい馬だと確信しました。父はアメリカのBCスプリント(G1)に勝ったチャンピオンスプリンターでしたので、芝1,800mの新馬戦や札幌2歳S(G3)に優勝した時は驚いた思い出があります。皐月賞(G1)でも近年最強と言われたイクイノックス、ドウデュース、のちの菊花賞馬となるアスクビクターモア、天皇賞(春)(G1)に勝つジャスティンパレスといったトップホースを相手にポテンシャルの高さを証明しました。ドレフォン産駒の芝、ダート、距離の長短を問わない活躍は周知のとおりです。母系も数多くの活躍馬を送り出し日本で長く繁栄しているファミリーです。ドレフォンの最初の後継種牡馬になりますが、父同様、芝でもダートでも活躍馬を送り出す両刀遣いの種牡馬として期待しています」と話した。