マテラスカイ産駒がJRA初勝利
8月16日、第3回中京競馬第7日目第1競走において、ダート左1,200mの2歳未勝利戦が行われ、高杉吏麒騎手が騎乗した2番人気のテーオーグレーザーが1分12秒7のタイムで優勝し、父のマテラスカイはJRA初勝利を記録した。
2025年にファーストクロップがデビューするフレッシュマンサイアーのJRA初勝利は、フィレンツェファイア、ポエティックフレア、インディチャンプ、ダノンプレミアム、コントレイル、ダノンスマッシュ、ヴァンゴッホ、クリソベリルに次ぐもの。マテラスカイにとっては、13頭のデビュー、延べ22戦目でうれしいJRA初勝利になった。
父の産駒としてJRA初勝利を記録したテーオーグレーザーは、母がマリンブラスト、母の父がアグネスデジタルという栗毛の牡馬。祖母は1996年の北九州記念(G3)などを制覇したマジックキス、一族には2023年の高松宮記念(G1)、2021年のCBC賞(G3)などを制覇したファストフォース、2008年のエリザベス女王杯(G1)、クイーンC(Jpn3)、2009年の愛知杯(G3)などを制覇してJRA賞最優秀3歳牝馬に選ばれたリトルアマポーラ、1989年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬に選ばれたルイジアナピット、2013年の小倉記念(G3)、2014年の七夕賞(G3)などを制覇したメイショウナルトらがいる。新冠町万世にある松木加代氏の生産馬で、2024年の北海道セレクションセールにおいて24,200,000円(税込)で取引された市場取引馬として知られる。
種牡馬としてJRA初勝利を記録したマテラスカイは、父がスパイツタウン、母がモスタケレー、母の父がラーヒという栗毛のアメリカ産馬。競走成績は36戦7勝2着9回で、2018年のプロキオンS(G3)、2020年のクラスターC(Jpn3)を制覇したほか、2019年のドバイゴールデンシャヒーン(G1)、2018年、2020年のJBCスプリント(Jpn1)で2着になるなど、ダートスプリントで活躍した。
2022年に日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションにて種牡馬として供用開始。初年度産駒は84頭が血統登録されている。
すでに地方では10勝を記録しており、地方ファーストシーズンサイアーランキングは1位。昨年6月に病気のため10歳で急死しており、今年生まれた当歳がラストクロップになる。