馬産地ニュース

北海道市場サマーセールが8月18日から6日間開催される

  • 2025年08月25日
  • 最高価格マーレグリーン2024場内
    最高価格マーレグリーン2024場内
  • 最高価格マーレグリーン2024
    最高価格マーレグリーン2024
  • 高額第2位グリンテソーロ2024場内
    高額第2位グリンテソーロ2024場内
  • 高額第2位グリンテソーロ
    高額第2位グリンテソーロ
  • 牝馬最高ナリタブルースター2024場内
    牝馬最高ナリタブルースター2024場内
  • 牝馬最高ナリタブルースター2024
    牝馬最高ナリタブルースター2024
  • サマーセール出身馬の活躍を祝う花も飾られた
    サマーセール出身馬の活躍を祝う花も飾られた

 日高軽種馬農業協同組合が主催する北海道市場サマーセールが、8月18日から23日まで6日間連続で行われた。

 1歳馬1390頭が上場され、うち1079頭(牡632頭、牝447頭)が総額8,424,900,000円(税込、以下同)で取引された。売却率は77.6%で、平均価格は7,808,063円。上場頭数、売却頭数、総売上と平均価格は過去最高を更新するレコードとなった。

 最高価格は新冠町のハクレイファーム生産「マーレグリーン2024」(牡、父デクラレーションオブウォー)の55,000,000円。父デクラレーションオブウォーは今年に入ってから中山牝馬S(G3) (シランケド)、府中牝馬S(G3) (セキトバイースト)、そしてセール初日の前日にはトップナイフが札幌記念(G2)を制するなど産駒に勢いがあり、母の全兄にはAJCC (G2)など重賞2勝ヴェルデグリーンがいる血統。400万円のファーストビッドから始まったせりは会場内の複数から声がかかり、(税抜)20万円、30万円単位から50万円単位へ、そして1,500万円を超えた頃から100万円単位でのせりとなり、最終的には5,000万円(税込55,000,000円)。3分30秒以上にも及ぶ戦いを制したのは鹿児島県の竹園正継氏だった。

 これに続いたのは、日高町(有)本間牧場生産の「グリンテソーロ2024」(牡、父ベストウォーリア)。全兄に現役オープン馬ジョージテソーロがいる血統で、父ベストウォーリアは2022年のNAR2歳新種牡馬チャンピオン。現役時代は2014年、2015年のマイルChS南部杯(Jpn1)を連覇するなど36戦9勝。種牡馬としても高いダート適性を産駒に伝え、昨年はリケアサブルがネクストスター西日本を、ポマイカイがネクストスター盛岡に勝ち、後者は今春のスプリングCでも鮮やかな逃げ切り勝ちを演じている。こちらは(税抜)600万円からせりがスタートし、最終的には39,600,000円で大阪府の岡本真二氏が購買し、牝馬では浦河町の中脇栄氏生産による「ナリタブルースター2024」(父ホッコータルマエ)。愛知県の鈴木康弘氏が28,600,000円で落札した。

 セール終了後、古川市場長は「年間の市場スケジュールが昨年と異なるので単純な比較はできないが、たくさんの方に興味を持っていただき、多くのご購買をいただいたことに感謝したい。8月に入ってからサマーセール取引馬がエルムS(G3) (ペリエール)、レパードS(G3) (ドンインザムード)、そして札幌記念(G2) (トップナイフ)に勝利したことも追い風になったと思うが、良い馬を市場に上場いただいた販売申込者の方々にも感謝したい」と感想を述べ「今年も昨年に引き続き6日間開催となったが、生産頭数が増え、特にサマーセールに対するニーズが高まっており、その対策は課題と認識している。一方、オンラインビッドはだいぶ浸透してきた印象がある。利用方法は人それぞれだと思うが、導入してよかったと感じている」と述べた。