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ベンバトル産駒がJRA初勝利

  • 2025年08月19日
  • 産駒がJRAで初勝利を記録したベンバトル
    産駒がJRAで初勝利を記録したベンバトル
  • 現役時代は世界を股にかけて活躍した
    現役時代は世界を股にかけて活躍した
  • 現在はオーストラリアでシャトル供用されている
    現在はオーストラリアでシャトル供用されている

 8月16日、第2回新潟競馬7日目第5競走において、芝左1,400mの2歳新馬戦のメイクデビュー新潟が行われ、石神深道騎手が騎乗した2番人気のベレーバスクが1分21秒7のタイムで優勝し、父のベンバトルはJRA初勝利を記録した。

 2025年に初年度産駒がデビューする2歳新種牡馬のJRA初勝利は、フィレンツェファイア、ポエティックフレア、インディチャンプ、ダノンプレミアム、コントレイル、ダノンスマッシュ、ヴァンゴッホ、クリソベリルに続き9頭目。ベンバトルにとってはこれまで6度の2着があったが、デビュー12頭目、延べ20戦目で待望の初勝利になった。

 父にJRA初勝利をプレゼントしたベレーバスクは、母がマイネサヴァラン、母の父がマンハッタンカフェという黒鹿毛の牝馬。新冠町明和にあるビッグレッドファームの生産馬で、一族には2020年の函館2歳S(G3)などを制覇したリンゴアメ、2008年、2009年の中山大障害(JG1)、2008年の京都ハイジャンプ(JG2)、2008年の京都ジャンプS(JG3)などを制覇して、2008年、2009年のJRA賞最優秀障害馬になったキングジョイ、1980年の皐月賞、福島記念、Rたんぱ賞などを制覇したハワイアンイメージがいる。

 種牡馬としてJRA初勝利をあげたベンバトルは、父がデュバウィ、母がナーレイン、母の父がセルカークというイギリス産馬。現役時代は2018年のバイエリシェスツフトレネン(G1)、MRCコールフィールドS(G1)、ドバイターフ(G1)、2021年のジョーエルS(G2)、2020年のアルマクトゥームチャレンジR2(G2)、2020年のシングスピールS(G2)、2019年のジョーエルS(G2)、2018年のアルラシディヤ(G2)、2018年のシングスピールS(G3)、2017年のハンプトンコートS(G3)などを含め25戦11勝2着5回3着2回の成績を収めた。

 現役引退後の2022年からビッグレッドファームに種牡馬として供用開始。2024年からはオーストラリアでもシャトル供用されている。初年度産駒の血統登録数は74頭になる。