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ノーザンホースパークでリバティアイランドの墓碑が公開される

  • 2025年08月18日
  • 一般公開されたリバティアイランドの墓碑
    一般公開されたリバティアイランドの墓碑
  • リバティアイランドの墓碑入口の案内
    リバティアイランドの墓碑入口の案内
  • K'sガーデンのリバティアイランド墓碑への案内
    K'sガーデンのリバティアイランド墓碑への案内

 8月8日、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパークにおいて、リバティアイランドの墓碑が一般公開された。

 リバティアイランドの墓碑は、四季折々の花が咲くK'sガーデン内「ガーデナーズガーデン」に設置。リバティアイランドに手を合わせたいと訪れるゲストが、いつでも静かに祈りを捧げられるよう、ノーザンホースパークの開園時間は自由に立ち入ることが可能だ。

 墓碑は33.5cm×42.5cmの大きさ。参拝するにはノーザンホースパーク入園料が別途必要になる。野生動物による荒らし防止の観点から、飲食物や造花を含むお供え物は一切持ち込みできない。

 リバティアイランドは父がドゥラメンテ、母がヤンキーローズ、母の父がオールアメリカンという血統の牝馬。2020年2月2日に安平町早来源武にあるノーザンファームで誕生した。母は2016年のATCサイアーズプロデュースS(G1)、ATCスプリングチャンピオンS(G1)などの優勝馬になる。

 リバティアイランドの競走成績は12戦5勝2着3回3着1回。(有)サンデーレーシングが所有、栗東の中内田充正きゅう舎が管理した。

 2022年にデビューし7月の2歳新馬戦メイクデビュー新潟において、1番人気の支持に応え初勝利。2戦目のアルテミスS(G3)は勝ったラヴェルから首差2着に敗退したが、12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で重賞初制覇を飾り、JRA賞最優秀2歳牝馬に選出された。

 2023年は桜花賞(G1)、オークス(G1)、秋華賞(G1)に勝ち、史上7頭目になる牝馬三冠を達成。JRA賞最優秀3歳牝馬に選出された。

 日本競馬史に名を刻む牝馬クラシック三冠馬として、多くのファンに夢と感動を届けてきたリバティアイランドは、今年4月27日に香港のシャティン競馬場にて行われた第51回香港クイーンエリザベス二世C(G1)のレース中に左前脚を故障し、予後不良と診断されたため安楽死の措置が取られた。

 ノーザンホースパークでは突然の別れを惜しむファンと最期のふれあいとして、4月29日から5月31日まで、ノーザンホースパーク内施設の「ホースギャラリー」に献花台を設置。弔問者は延べ1,000人を超え、国内外から想いのこもったメッセージが寄せられたという。

 一般公開後には多くのファンがリバティアイランドの墓碑の前で手を合わせる姿があった。