クリソベリル産駒がJRA初勝利
8月10日、第1回札幌競馬6日目第1競走において、ダート1,700mの2歳未勝利戦が行われ、R.キング騎手が騎乗したチャーリーが1分46秒7のタイムで1着となり、父のクリソベリルはJRA初勝利をマークした。
2025年に初年度産駒がデビューする2歳新種牡馬のJRA初勝利は、フィレンツェファイア、ポエティックフレア、インディチャンプ、ダノンプレミアム、コントレイル、ダノンスマッシュ、ヴァンゴッホに次いで8頭目。クリソベリルにとってはデビュー10頭、延べ12戦目でうれしい初勝利になった。
父にJRA初勝利を贈ったチャーリーは、母がジャンナスキッキ、母の父がウォーフロントという血統の鹿毛の牡馬。母の半姉には2012年のヴェルメイユ賞(G1)、ヨークシャーオークス(G1)などを制覇したシャレータがおり、浦河町東幌別にある辻牧場の生産になる。
種牡馬としてJRA初勝利を記録したクリソベリルは、父がゴールドアリュール、母がクリソプレーズ、母の父がエルコンドルパサーという9歳の鹿毛。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産で、半姉には2016年の宝塚記念(G1)、2015年のエリザベス女王杯(G1)などを制覇した2016年JRA賞最優秀4歳以上牝馬のマリアライト、全兄には2013年のジャパンDダービー(Jpn1)、2014年の日本TV盃(Jpn2)、2015年、2016年、2017年のダイオライト記念(Jpn2)、2016年のコリアCなどを制覇したクリソライト、半兄には2015年の神戸新聞杯(G2)などを制覇したリアファル、おじには2006年のジャパンCダート(G1)などを制覇したアロンダイトなどがいる。
クリソベリルの競走成績は11戦8勝。2018年のデビューから無傷の6連勝で、2019年の兵庫ChS(Jpn2)、ジャパンDダービー(Jpn1)、日本TV盃(Jpn2)、チャンピオンズC(G1)を制覇し、2019年JRA賞最優秀ダートホースに選ばれた。
2020年には帝王賞(Jpn1)、JBCクラシック(Jpn1)に優勝。ダートのトップホースとして一時代を築いた。
2022年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬として供用開始。初年度産駒の2歳は112頭が血統登録されている。チャーリーによるJRA初勝利の翌日には大井競馬の第3競走の2歳新馬戦において産駒のナインフォルドがデビュー勝ち。地方競馬でも初勝利をあげている。
JRA初勝利に社台スタリオンステーション事務局は「チャーリーは当歳のときに母馬の種付けについてきて、そのときにクリソベリルらしいいい馬だなとおもったので印象に残っています。地方でも初勝利をあげましたし、これから産駒が活躍してくれると期待しています」と話した。