馬産地ニュース

日高町で日高ポニー輓馬大会が開かれる

  • 2025年08月13日
  • 今年で第5回目を迎えた日高ポニー輓馬大会
    今年で第5回目を迎えた日高ポニー輓馬大会
  • ポニー馬車を楽しむ子ども
    ポニー馬車を楽しむ子ども
  • 豪華景品が当たる抽選会も行われた
    豪華景品が当たる抽選会も行われた

 8月10日、日高町緑町にある日高ポニー輓馬会場において、第5回日高ポニー輓馬大会が開かれた。

 日高ポニー輓馬大会は、日高町清畠にあるクローバーファームの福島一治社長を中心にした有志による実行委員会の主催。「馬産地の日高の子どもたちに小さいころから馬に親しんでもらい、将来は少しでも多くの子どもたちが日高に残って馬の仕事に興味を持ってくれたら」という大会の趣旨に賛同したショウナンの冠名で知られる馬主で株式会社シナテックの代表取締役会長である国本哲秀氏、(有)ショウナン、社台スタリオンステーション、佐藤馬匹輸送(有)、(有)中原牧場、(有)天羽牧場、スターファーム、田端牧場、(有)木村牧場、(株)クラウン、エバグリーンセールスコンサインメント、ケーツーステーブル、川湯パーク牧場、西野畜産組合、山本装蹄所、松永幹夫厩舎、大竹正博厩舎、小国博行厩舎、島津新騎手、渡島家畜商商業協同組合、北海道内の企業、ポニー輓馬愛好家らが協賛し2021年から行われている。

 5回目を迎えた今年は、地元の日高町はもとより、新冠町、むかわ町、安平町といった馬産地のほか、北斗市、富良野市、豊浦町、岩見沢市、本別町、雄武町、鷹栖町、七飯町、剣淵町、幕別町、札幌市、中標津町、江差町、森町と、全道各地から約40頭のポニーとポニー輓馬愛好家ら参加。会場ではポニー馬車の運行のほか、かき氷、クレープ、ポップコーン、飲料などを販売するキッチンカーなども出店したほか、参加者にはいずみ食堂のそばが振る舞われた。

 レースは体高や年齢によりクラスを分けて17レース実施。積載量は250kg、200kg、150kg、130kg、100kg、80kg、50kg、0kgで、ばんえい競馬が行われる帯広競馬場のコースと同じように、高さ1.5mと2.5mの2つの障害を設けたU字型の200mのコースを舞台に、2頭立てから4頭立てで白熱したレースが展開された。

 騎手は「それいけっ!」、「がんばれっ!」、「あれっあれっあれっ!」などと愛馬を鼓舞。ポニーも鞍上の叱咤激励に応えるように鼻息荒く障害を駆け上り、懸命にゴールを目指した。観客もコースを併走し「がんばれ」、「もう少し」と声援を送り、全頭ゴールするとスタンドから拍手が沸き起こった。

 レースの合間には登別温泉のホテル宿泊券などが当たる抽選会も行われ、会場は日高町や日高管内、胆振管内の牧場関係者や競馬ファン、ポニー輓馬ファン、ばんえい競馬ファン、親子連れ、観光客などでにぎわった。