JBBA静内種馬場で生産育成技術者研修の体験入学会が行われる
7月24日から7月25日と8月4日から5日の2回、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA)静内種馬場において、生産育成技術者研修の体験入学会が行われた。
生産育成技術者研修は、競走馬の生産・育成関連の仕事に就業するための基礎となる知識、技術を約1年間で習得することを目的とする研修。種牡馬、繁殖牝馬、幼駒飼養管理、栄養管理、分娩管理、生産・育成牧場などの実習、馬の取り扱い、曳き馬、騎乗訓練、初期馴致などの実技、馬学全般、飼養管理、健康管理などの学科、せり見学、競馬場見学など、ホースマンに必要な幅広い知識や技術を習得する。1990年に開講。30年以上の歴史を有し、これまでに523人の研修修了生を軽種馬生産界に送り出している。
2回目の体験入学会には17歳から23歳までの13人が参加。北海道のほか、埼玉県、栃木県、神奈川県、石川県、岐阜県、大阪府、三重県、兵庫県、愛媛県など全国から集まった。
新千歳空港に集合した参加者はJBBAが用意した専用バスで静内種馬場に移動。最初は研修所講義室で、JBBA生産育成技術者研修の経緯、競走馬のライフサイクル、講義、馬の飼養管理、騎乗訓練、繁殖実習、レクリエーション、研修修了後の就職、就職実績、応募要項、研修費用といった研修内容についての説明を受けた。
続いて、今年4月に開講した生産育成技術者研修第47期生のロンジングや手入れ、静内種馬場に繋養されているソットサス、ステラヴェローチェ、カラヴァッジオといった種牡馬を見学。夕方からは第47期生や教官との懇親会が行われ、参加者は第47期生や教官に「研修を受けた動機」、「騎乗訓練の厳しさ」、「研修生活の様子」「休みの日の過ごし方」などについて積極的に質問した。
2日目は早朝から第47期生の騎乗訓練、厩舎作業を見学。参加者は曳き馬乗馬や体験乗馬、厩舎作業体験、馬の手入れ体験、乗馬シミュレーター体験で研修の一端に触れた。