イーストスタッドにボッケリーニがスタッドイン
8月5日、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、2026年から新たに種牡馬として供用を開始するボッケリーニが、元気な姿でスタッドインした。
ボッケリーニは父がキングカメハメハ、母がポップコーンジャズ、母の父がダンスインザダークという9歳の栗毛。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2015年の天皇賞(秋)(G1)、宝塚記念(G1)、京都大賞典(G2)、京都記念(G2)、鳴尾記念(G3)、中山金杯(G3)などを制覇し、2015年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞したラブリーデイの全弟になる。
ボッケリーニは現役時代、金子真人ホールディングス(株)が所有、栗東の池江泰寿きゅう舎が管理し、競走成績は32戦7勝2着12回3着2回、総賞金は452,299,000円。2019年2月の3歳新馬戦でデビューし2戦目で初勝利をあげた。その後も安定したパフォーマンスを披露し、2020年の中日新聞杯(G3)で重賞初制覇。2022年の目黒記念(G2)で2つめの重賞タイトルを手にした。2023年には鳴尾記念(G3)に優勝。全32戦のうち21戦が重賞競走と、芝中長距離の重賞戦線で長きにわたり活躍した。
5月30日付けでJRAの競走馬登録を抹消。抹消後、休養していた浦河町西舎にあるチェスナットファームから、満を持して入厩した。
新種牡馬の到着を見守った事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「無事にスタッドインできてひと安心しているところです。はじめての環境にも動じることなく落ち着いた立ち居振る舞いで感心しました。ボッケリーニは2015年の天皇賞(秋)(G1)など2つのG1競走を含めて重賞6勝をあげたラブリーデイの全弟になります。ラブリーデイは種牡馬を引退してしまったので、ボッケリーニがそのあとを継いでくれてうれしいです。重賞3勝をあげたほか重賞競走でも2着、3着になるなど、大きな怪我も無く息の長い活躍をした姿が現役時代の印象です。キングカメハメハの後継として、そして、自身が成しえなかったG1制覇を産駒に託したいです。みなさま、応援のほどよろしくお願いいたします」と話した。
なお、イーストスタッドは8月20日から一般見学を開始。順調ならボッケリーニの姿も見学可能という。