JRA日本中央競馬会のセレクションセール購買馬がJRA宮崎育成牧場に移動
7月29日、北海道セレクションセールにおいて、JRA日本中央競馬会が購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にあるJRA宮崎育成牧場に移動した。
JRAは7月21日と23日に新ひだか町静内神森にある北海道市場にて開催されたHBA日高軽種馬農業協同組合が主催する北海道セレクションセールにおいて、総額255,750,000円(税込、以下同)で19頭(牡8頭、牝11頭)を購買。このうちの4頭(牡2頭、牝2頭)がJRA宮崎育成牧場にて管理されることになった。
4頭は22,000,000円で購買されたエフフォーリア産駒のテルヌーラ2024、17,600,000円で購買されたサートゥルナーリア産駒のインターリム2024、11,000,000円で購買されたレイデオロ産駒のブルールビー2024、6,600,000円で購買されたブリックスアンドモルタル産駒のレディトリス2024。各飼養先から北海道市場の馬積み下ろし場に集合し、宮崎育成牧場職員によるマイクロチップ検査を受けてから馬運車に乗り込んだ。
北海道からJRA宮崎育成牧場に移動する馬は、例年なら新潟競馬場で一泊するが、今年は新潟競馬場で競馬開催中のため、栃木県宇都宮市にある一般財団法人 Thoroughbred Aftercare and Welfare(略称:TAW)宇都宮事業所で一泊。7月30日に太平洋沖に発令された津波警報の影響で、当初の予定より遅れたが、1日にJRA宮崎育成牧場に到着したという。
4頭が一泊したTAW宇都宮事業所は、JRA総合研究所と同じ場所にあり、TAWは昨年設立された組織。引退競走馬について、セカンドキャリア形成や養老・引退競走馬を始めとする馬の多様な利活用や馬事振興・乗馬普及などに資する取組みなどを行い、我が国における馬と人の関わりを広め、もって競馬や馬産業の発展に寄与することを目的とし、引退競走馬等に関わる活動を行うための専門的な団体になる。TAW宇都宮事業所にはJRAから出向の獣医師も在住。4頭をケアできる体制が整っているという。