コントレイル産駒がJRA初勝利
7月13日、第2回福島競馬第6日目第5競走において芝1,800mの2歳新馬戦メイクデビュー福島が行われ、1番人気のルージュボヤージュが1分53秒6のタイムでデビュー戦を勝利で飾り、2歳新種牡馬のコントレイルはJRA初勝利をマークした。
2025年に初年度産駒がデビューする2歳新種牡馬のJRA初勝利は、フィレンツェファイア、ポエティックフレア、インディチャンプ、ダノンプレミアムに次いで5頭目。コントレイルにとっては、デビュー10頭目10走目で待ちに待った初勝利になった。
父にJRA初勝利をプレゼントしたルージュボヤージュは、(株)東京ホースレーシングが所有、美浦の国枝栄厩舎が管理、千歳市東丘にある社台ファームが生産。鹿毛の牝馬で母クイーンズアドヴァイスはアルゼンチンの重賞競走であるオクレンシア賞(G3)などを制した。
種牡馬として初勝利をあげたコントレイルは、父がディープインパクト、母がロードクロサイト、母の父がアンブライドルズソングという青鹿毛の8歳。新冠町美宇にあるノースヒルズの生産馬で、現役時代は前田晋二氏が所有、栗東の矢作芳人厩舎が管理。2019年9月の2歳新馬戦から東京スポーツ杯2歳S(G3)、ホープフルS(G1)、皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)、菊花賞(G1)とデビューから無傷の7連勝を記録したほか、2021年のジャパンC(G1)を制覇し、11戦8勝2着2回3着1回の成績を収めた。2019年にはJRA賞最優秀2歳牡馬、2020年にはJRA賞最優秀3歳牡馬、2021年にはJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞している。
現役引退後の2022年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度産駒は130頭が血統登録されている。
社台スタリオンステーション事務局は「コントレイル自身が秋にデビューして2歳チャンピオンになっているので、心配はしていませんでしたが、1つ勝ってひと安心しました。セレクトセール前に勝ってくれたのでよかったです。父と同じようにこれから秋にかけてどんどんデビューしてくるとおもいますので、これからどのように活躍してくれるか楽しみにしています」と話した。