馬産地ニュース

セレクトセール1歳馬セッションが開催される

  • 2025年07月16日
  • モシーンの2024は4億6,200万円で落札
    モシーンの2024は4億6,200万円で落札
  • 最高価格を記録したモシーンの2024
    最高価格を記録したモシーンの2024
  • 牝馬最高価格を記録したウェイヴェルアベニューの2024
    牝馬最高価格を記録したウェイヴェルアベニューの2024
  • 金メダルを受賞した方々
    金メダルを受賞した方々
  • あいさつする河野太郎会長
    あいさつする河野太郎会長

 日本競走馬協会主催「セレクトセール2025」1歳馬セッションが7月14日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。選び抜かれた227頭が上場され、うち225頭(牡136頭、牝89頭)が売却。99.1%の売却率で、総額17,100,600,000円(税込、以下同)を売り上げた。売却率、総売上げはいずれもレコードを更新した。

 セールに先立って行うオープニングセレモニーでは日本競走馬協会の河野太郎会長がマイクを持ち「28回目を迎えたセレクトセール。ここ数年は毎年のように売上げの記録を更新しています。今年もみなさまのご協力で、この記録を更新したいと思います。ご協力、よろしくお願いいたします。
 昨年のセールから今日までの1年で、セール出身馬の8頭が国内外のG1競走で11勝しました。今年は明日、イクイノックス産駒の当歳が出て参ります。今年の上場馬の4割が、母かきょうだいが重賞を勝っている。そうした優れた馬が上場されます。
 今年、国連でモンゴルが提唱し、7月11日を『世界馬の日』とすることが決まりました。モンゴルが提案し、日本もそれに共同提案し、7月11日が『世界馬の日』になりました。このセレクトセールから世界に飛び立つ馬がたくさん出てくれることを祈念して、開会のごあいさつとさせていただきます」とあいさつ。

 続いて、恒例となっている1度きりの「金メダル授与式」の対象となったのは6頭。阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)優勝のアルマヴェローチェ(馬主:TO RACING)、全日本2歳優駿(Jpn1)優勝のミリアッドラヴ(馬主:白石 明日香氏)、朝日杯フューチュリティS(G1)優勝のアドマイヤズーム(馬主:近藤 旬子氏)、高松宮記念(G1)優勝のサトノレーヴ(馬主:里見 治氏)、羽田盃(Jpn1)・東京ダービー(Jpn1)優勝のナチュラルライズ(馬主:吉岡 寛行氏)、オークス(G1)優勝のカムニャック(馬主:金子真人ホールディングス(株))、6頭の馬主に対して、河野太郎会長から金メダルが手渡されてセールは幕を開けた。

 上場番号1番コントレイル産駒が286,000,000円で落札。その後は、この馬が基準となったかのように「億超え」が連発。10頭目までが終了した時点で7頭がミリオンを記録した。

 最高価格は上場番号45番「モシーンの2024」(牡、父キタサンブラック)の462,000,000円。ネブラスカレーシングが落札した。

 牝馬ではTM GROUPが落札した上場番号64番「ウェイヴェルアベニューの2024」(牝、父サートゥルナーリア)。全体11位となる264,000,000円でハンマーが打ち落とされた。

 セール終了後、日本競走馬協会の吉田勝己理事は「下見の段階から手応えを感じていたが、それにしてもすごいせりになった。今年に関して言えば、馬の質がこれまで以上に高かったと思うが、その中でもキタサンブラック産駒の評価が高かった」とコメント。そして「日本の馬のレベルはもちろん、管理の仕方のレベルが上がっているからだと思う」とセール初日を総括した。