馬産地ニュース

八戸"想"市場購買馬がJRA宮崎育成牧場に移動

  • 2025年07月15日
  • エスケンデレヤ産駒のフィッシュザビート2024
    エスケンデレヤ産駒のフィッシュザビート2024
  • マイクロチップ検査をするシェーネフラウ2024
    マイクロチップ検査をするシェーネフラウ2024
  • マンハッタンガビー2024の落札時
    マンハッタンガビー2024の落札時
  • 4頭目の購買になったブルーグラスソング2024
    4頭目の購買になったブルーグラスソング2024

 7月11日、JRA日本中央競馬会が八戸"想"市場で購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にあるJRA宮崎育成牧場に移動した。

 JRAは7月2日に青森県三戸郡にある八戸家畜市場にて開催された青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する1歳市場、八戸"想"市場において上場番号2番の父がエスケンデレヤの牡馬になるフィッシュザビート2024を2,200,000円(税込、以下同)、上場番号16番の父がリアルスティールの牝馬になるシェーネフラウ2024を7,150,000円、上場番号29番の父がオールブラッシュの牡馬になるマンハッタンガビー2024を5,500,000円、上場番号36番の父がアルアインの牡馬になるルーグラスソング2024を4,620,000円で購買。

 当市場におけるシェーネフラウ2024は最高価格馬、マンハッタンガビー2024は牡馬の最高価格馬で4頭の総額は19,470,000円となり、トップバイヤーとして低調だった市場を支えた。

 4頭は浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場で生まれたJRAホームブレッド2頭と合わせて合計6頭で移動。それぞれの飼養先で積み込みを終えた4頭は、新潟競馬場を経由して7月11日早朝、JRA宮崎育成牧場に到着したという。

 購買を担当した立野大樹JRA馬事部生産育成対策室上席調査役は「当初は2頭から3頭の購買を考えていたのですが、馬を見てよい馬が多かったので急遽4頭に増やして購買させていただきました。フィッシュザビート2024はエスケンデレヤの子らしくしっかりした骨格の馬で動きも水準以上でした。シェーネフラウ2024はもっと高くなってもおかしくないレベルの馬でしたが運よく予算より下で購買できました。マンハッタンガビー2024は東北で繋養されるオールブラッシュの子ですが上場された3頭ともよい馬でした。ブルーグラスソング2024は最後の上場馬でしたが展示のときに目を引いた馬でした。
 全体的にはもう少し活発なせりになれば市場としてはよかったのでしょうが、購買者からのお声がけが少なかったのは残念でした。ただ、買う側からみれば無事に購買できてよかったとおもいます。購買した馬は宮崎で馴致が始まる9月までは放牧して馬体の成長を促していきます。調教については基礎トレーニングからはじめてブリーズアップセールへ向けたスピード調教を徐々に行っていく予定です」と話した。