馬産地ニュース

第1回担い手経営管理研修が行われる

  • 2025年07月14日
  • 令和7年度第1回担い手経営管理研修
    令和7年度第1回担い手経営管理研修
  • 講師を務めた中野貴英氏
    講師を務めた中野貴英氏
  • オンラインを含め約50人が出席した
    オンラインを含め約50人が出席した

 7月10日夜、新冠町中央町にある新冠町レ・コード館シアターにおいて、令和7年度第1回担い手経営管理研修が行われた。

 この研修は公益社団法人日本軽種馬協会による軽種馬経営高度化指導研修(軽種馬経営技術指導者養成・技術普及)事業の一環。馬産地において喫緊の課題となっている担い手を支援する体制づくりのための研修で、軽種馬生産・育成牧場の経営者・後継者、自治体・農業協同組合等の職員を対象にしている。

 競走馬生産振興事業の「軽種馬生産基盤整備対策事業」または「優良繁殖牝馬導入促進事業」において、「担い手特認」の活用を予定している人と「軽種馬経営継承者借換資金」による貸付を希望している人は、この研修を3回以上受講することが必要になる。

 本年度の研修は7月および9月から12月の間に全6回開催。そのうち第4回と第5回はZoomによるオンライン配信で開催される。

 この日の研修には軽種馬生産牧場や育成牧場の経営者やマネージャー、管理責任者、従業員、事務員や十勝軽種馬農業協同組合、日高軽種馬農業協同組合、ひだか東、みついし、しずない、新冠町の農業協同組合の職員やこの研修のアドバイザーなどがオンラインを含めて約50人が出席。第1回は「マーケティングの基本と事業計画の必要性」が演題となり、(株)アステップ代表取締役で中小企業診断士の中野貴英氏が講師を務めた。

 講師の中野貴英氏は北海道札幌市出身。父親が会社を経営して子どものころ、倒産の危機を家族として直面。倒産は回避したものの強烈な印象が残り、そのことが現在の仕事につながっているという。

 大学卒業後に銀行に約7年半、経営コンサルタント会社に約1年半勤務し、2007年に札幌市にて経営コンサルタントとして起業。2014年に中小企業庁北海道よろず支援拠点チーフコーディネーターに就任し、累計相談約5,000件に対応する経験を持つほか、中小企業・小規模事業者政策基本問題小委員会(中小企業庁)、地域の経営支援力強化に向けたよろず支援拠点のあり方検討会(中小企業庁)などで提言を行っている。

 中野貴英氏は、経営意識について、経営者スキル、目標設定と持続力、マーケティング、事業計画、売上計画などについて説明。いかにして馬を高く売るようにするか具体的な例を示した。