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ダノンプレミアム産駒がJRA初勝利

  • 2025年07月08日
  • 産駒がJRA初勝利をあげたダノンプレミアム
    産駒がJRA初勝利をあげたダノンプレミアム
  • 2017年のJRA賞最優秀2歳牡馬
    2017年のJRA賞最優秀2歳牡馬
  • 初年度産駒は94頭が血統登録している
    初年度産駒は94頭が血統登録している

 7月6日、第2回小倉競馬第4日第6競走においてダート1,000mの2歳新馬戦メイクデビュー小倉が行われ、3番人気のロードヴィゴラスが1分1秒5のタイムでデビュー戦を勝利で飾り、2歳新種牡馬のダノンプレミアムはJRA初勝利を記録した。

 本年の2歳新種牡馬のJRA初勝利は、フィレンツェファイア、ポエティックフレア、インディチャンプに続き4頭目。ダノンプレミアムにとっては、7頭目、延べ9走目でうれしい初勝利になった。

 父にJRA初勝利をプレゼントしたロードヴィゴラスは、(株)ロードホースクラブが所有、栗東の四位洋文厩舎が管理する鹿毛の牡馬。新ひだか町三石川上にあるケイアイファームの生産馬になる。

 種牡馬として初勝利をあげたダノンプレミアムは、父がディープインパクト、母がインディアナギャル、母の父がインティカブという血統。新ひだか町三石川上にあるケイアイファームにて生まれた。現役時代は(株)ダノックスが所有、栗東の中内田充正厩舎が管理し、競走成績は15戦6勝2着2回3着1回。2017年6月に阪神でデビューし初勝利。

 2戦目のサウジアラビアRC(G3)でステルヴィオを1馬身3/4抑えて重賞初勝利を飾った。1番人気に推された朝日杯フューチュリティS(G1)で、ステルヴィオ、タワーオブロンドン、ケイアイノーテック、ダノンスマッシュら、のちのG1ホースを相手に1分33秒3のレースレコードでゴール板を駆け抜けてデビューから無傷の3連勝でG1初制覇。2歳時を3戦3勝で終え、JRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。

 3歳になり2018年の弥生賞(G2)でデビュー4連勝を達成。古馬になってからは2019年の金鯱賞(G2)、マイラーズC(G2)に優勝したほか、2019年の天皇賞(秋)(G1)で2着、マイルChS (G1)で2着、オーストラリアのATCクイーンエリザベスS(G1)で3着になるなど、デビューから頭角を現し現役を退くまでトップクラスの走りを披露した。

 現役引退後は新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬として供用を開始。種牡馬1年目は145頭に交配し、初年度産駒の血統登録数は94頭になる。

 事務局の(株)ジェイエスは産駒のJRA初勝利に「同じ日の函館では芝で2着になるなど惜しい競馬が続いていましたが、ダートの1,000mでもスピードを活かした強い競馬を見せてくれました。お父さんと同じように2歳戦から通用することを証明できてうれしいです。これからデビューする産駒も楽しみです。ディープインパクトの後継種牡馬として期待しています」と話した。