馬産地ニュース

八戸市場が開催される

  • 2025年07月03日
  • 最高価格馬シェーネフラウ2024はJRAが落札した
    最高価格馬シェーネフラウ2024はJRAが落札した
  • 最高価格となったシェーネフラウ2024
    最高価格となったシェーネフラウ2024
  • 牡馬最高価格のマンハッタンガビー2024
    牡馬最高価格のマンハッタンガビー2024
  • 速歩展示も行われた(写真はシェーネフラウ2024)
    速歩展示も行われた(写真はシェーネフラウ2024)
  • 購買登録者、関係者が見守る展示
    購買登録者、関係者が見守る展示
  • 会場にはのぼりが建てられた
    会場にはのぼりが建てられた
  • あいさつする山内正孝市場長
    あいさつする山内正孝市場長

 青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する「八戸“想”市場」が7月2日、青森県三戸郡の八戸家畜市場で開催された。

 北海道産馬含む36頭のサラブレッド1歳が上場(前年比8頭増)、売却頭数は15頭(牡10頭、牝5頭)。総額は前年比23,100,000円減少の46,860,000円(税込、以下同)。売却率は前年比75.0%に対し33.3%減少の41.7%。平均価格は前年比207,428円減少の3,124,000円だった。購買者登録数は昨年と同人数の101名(オンラインビッド参加含む)。

 山内正孝市場長はセール開催に先立ち「今年は購買者の要望で水曜日開催といたしました。多くの関係者の方々にお集まりいただき、感謝申し上げます。今後はJRA、JBBAの力を借りながら後継者不足、担い手不足に対して対策メニューを用意いただきましたので、それを十分に活用して生産基盤の強化につなげていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします」と、あいさつがあった。

 最高価格は新ひだか町の(株)タイヘイ牧場が生産した「シェーネフラウ2024」(牝、父リアルスティール)。近親に快足シルポート、サウンドオブハートなどがいる血統で350万円からスタートしたせりは、テンポよくせりあがり、最終的には7,150,000円でJRA日本中央競馬会が落札した。

 高額第2位は青森県の(有)荒谷牧場が生産した「マンハッタンガビー2024」(牡、父オールブラッシュ)の5,500,000円。近親にロジチャリス、ブラックホーク、ピンクカメオなどがいる血統で、こちらもJRA日本中央競馬会が落札した。

 高額第3位は日高町の(株)門別牧場が生産した「エムティソレイユ2024」(牝、父タワーオブロンドン)の5,060,000円。初年度産駒からG1勝馬を送り出した人気種牡馬産駒はオンラインからの参加もあって激しい争奪戦となったが、最終的には石川県の清川信弘氏が落札した。

 市場終了後、山内正孝市場長は「上場頭数が増え、初めて市場に足を運んでいただいた方も多かったように思うが、売却率、価格が思うように伸びなかった。足を運んでくれた購買者の方に対して、魅力ある商品が揃えられなかったことが、このような結果になり、課題が残ったと思う。ご購入いただいた購買者の方には感謝申し上げたい」とコメントした。

 なお、オンラインビッドによって1頭が2,640,000円で落札された。