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インディチャンプ産駒がJRA初勝利

  • 2025年06月26日
  • 産駒がJRAで初勝利をあげたインディチャンプ
    産駒がJRAで初勝利をあげたインディチャンプ
  • 現役時代は2つのJRAマイルG1に優勝
    現役時代は2つのJRAマイルG1に優勝
  • ステイゴールドの後継種牡馬として幸先の良いスタートを切った
    ステイゴールドの後継種牡馬として幸先の良いスタートを切った

 6月21日、第3回阪神競馬第5日第5競走において芝1,400mの2歳新馬戦が行われ、2番人気のタイセイボーグが1分22秒6のタイムで勝利を収め、2歳新種牡馬のインディチャンプはJRA初勝利を記録した。

 今年の2歳新種牡馬のJRA初勝利は、フィレンツェファイア、ポエティックフレアに続いて3頭目。インディチャンプにとっては2頭目の出走で待望の初勝利になった。

 父に初勝利をプレゼントしたタイセイボーグは、田中成奉氏が所有、栗東の松下武士厩舎が管理する安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬。2023年のノーザンファームミックスセール当歳セッションにおいて、40,700,000円(税込)で売却された市場取引馬になる。

 種牡馬としてJRA初勝利を記録したインディチャンプは、父がステイゴールド、母がウィルパワー、母の父がキングカメハメハという血統。安平町は早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、半妹にはシルクロードS(G3)などを制覇したアウィルアウェイ、近親には2011年の安田記念(G1)、2013年、2014年の阪神C(G2) 、2015年のATCジョージライダーS(G1)などを制覇したリアルインパクト、2016年の札幌記念(G2)、2017年の香港クイーンエリザベス二世C(G1)、2017年の中山記念(G2)などを制覇したネオリアリズム、2007年のオーシャンS(Jpn3)などを制覇したアイルラヴァゲインがいる鹿毛の10歳になる。

 現役時代のインディチャンプは芝のスプリントからマイルの重賞戦線で活躍。2019年に東京新聞杯(G3)を3連勝で制して重賞初制覇を飾ると、春には安田記念(G1)、秋にはマイルチャンピオンシップ(G1)とJRAマイルG1春秋制覇を達成し、JRA賞最優秀短距離馬に選出された。その後も2020年のマイラーズC(G2)を制覇したほか、2020年のマイルチャンピオンシップ(G1)で2着、2020年の安田記念(G1)と阪神C(G2)、2021年の高松宮記念(G1)で3着とハイパフォーマンスを披露。通算23戦8勝2着2回3着5回の成績を収めた。

 現役引退後の2022年に新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションで種牡馬として供用開始。初年度産駒は67頭が血統登録されている。

 事務局の(株)優駿は「育成の現場から産駒の動きが良いという声も聞こえていたので、デビューを楽しみにしていたのですが、早い時期に勝利をあげることができて素直にうれしいです。インディチャンプ自身が古馬になって活躍した馬ですから、成長力も見込めますのでこれからが楽しみになりました。ステイゴールドの後継でもマイル前後に特化した種牡馬ははじめてですし、その実績通りの距離で産駒も結果を出してくれましたね。これからデビューする産駒も期待したいです」と話した。