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フィレンツェファイア産駒がJRA初勝利

  • 2025年06月20日
  • JRA初勝利を記録したフィレンツェファイア
    JRA初勝利を記録したフィレンツェファイア
  • 現役時代はシャンペインS(G1)に優勝した
    現役時代はシャンペインS(G1)に優勝した
  • 2025年の種付条件は受胎条件1,500,000円 (フリーリターン特約付き)
    2025年の種付条件は受胎条件1,500,000円 (フリーリターン特約付き)

 6月15日、第1回函館競馬第2日第5競走において、芝1,200mの2歳新馬戦が行われ、2歳世代が初年度産駒になるフィレンツェファイア産駒のルージュサウダージが1分08秒4の2歳コースレコードで1着となり、フィレンツェファイアは2歳新種牡馬のなかで最初にJRA初勝利を飾った。

 産駒がJRA初勝利を飾ったフィレンツェファイアは、父がポセイドンズウォリアー、母がマイエヴリウィッシュ、母の父がラングフールという血統。2015年生まれの10歳で鹿毛のアメリカ産馬になる。

 現役時代のフィレンツェファイアは2歳6月にアメリカでデビュー。伝統の2歳G1である2017年のシャンペインS(G1)で、のちの2歳牡馬チャンピオンになるグッドマジックを、後方追走からまくり気味に進出して壮絶なたたき合いを制しG1初制覇を成し遂げた。

 以降も6ハロンから8ハロンの重賞競走で息の長い活躍を見せ、2018年のギャラントボブS(G3)、ドゥワイアS(G3)、2020年のヴォスバーグS(G2)、2021年のトルーノースS(G2)など9つの重賞競走を制覇した。

 38戦14勝2着7回3着3回の成績を残し現役生活にピリオドを打つと、2022年から新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬として供用開始。初年度産駒の血統登録頭数は62頭になる。

 地方競馬ではポルタロマーナが5月27日にホッカイドウ競馬が行われている門別競馬場で勝利。ルージュサウダージの勝利で中央と地方の両方において勝馬を送り出した。これは今年の2歳新種牡馬では初めてのケースになった。

 事務局の(株)ジェイエスは「昨年の1歳市場でも90,000,000円以上で取引されるなど高い売却率を示していましたし、今年のトレーニングセールでもよい走りを見せていましたので、期待していました。現役時代の成績からダートのイメージがありますが、この馬が持つスピードが芝でも証明できてよかったです。フレッシュマンサイアーのJRA初勝利第一号はとてもうれしいです。昨年のせり市場の成績や脚長で馬格がある子出しの良さ、同じファミリーには今年の新潟大賞典(G3)に優勝したシリウスコルトがいる素晴らしい牝系、高い受胎率などが評価されまして、種付頭数も昨年の80頭から今年は90頭以上と増えています。今後の産駒の活躍をますます楽しみにしています」と話した。