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JRA北海道シリーズの函館競馬が開幕する

  • 2025年06月16日
  • 函館スプリントS(G3)の表彰式プレゼンターを務めたJRA年間プロモーションキャラクターの見上愛さん
    函館スプリントS(G3)の表彰式プレゼンターを務めたJRA年間プロモーションキャラクターの見上愛さん
  • 東京トゥインクルのファンファーレ生演奏
    東京トゥインクルのファンファーレ生演奏
  • 入場門前にお目見えした函館競馬場ゴール板フォトスポット
    入場門前にお目見えした函館競馬場ゴール板フォトスポット
  • 2歳新馬戦をコースレコードで勝ったカイショー
    2歳新馬戦をコースレコードで勝ったカイショー

 6月14日、函館市駒場町にある函館競馬場において2025年シーズンのJRA北海道シリーズの函館競馬が開幕した。

 開幕初日は好天に恵まれたこともあり、夏の函館開催を首を長くして待っていた競馬ファンや親子連れ、函館市民など10,941名が来場。白熱したレースに声援を送った。

 第5競走で行われた2歳新馬戦、メイクデビュー函館(芝・右1,000m)は、池添謙一騎手が騎乗したカイショーが56秒4のコースレコードで快勝。見事、一番人気に応え、2023年に生まれた2歳世代の北の一等星に輝いた。

 従来のコースレコードを0秒6も更新する驚異的なタイムで新馬勝ちを収めたカイショーは、父がスワーヴリチャード、母がアルモニカ、母の父がロードカナロアという黒鹿毛の牝馬。一族には2019年の菊花賞(G1)や2021年の天皇賞(春)(G1)などを制覇したワールドプレミア、2023年の日経新春杯(G2)や2022年の鳴尾記念(G3)などを制覇したヴェルトライゼンデ、2014年のマイラーズC(G2)や2012年のきさらぎ賞(G3)などを制覇したワールドエースがいる血統で、嶽崎元彦氏が所有、栗東の長谷川浩大厩舎が管理、浦河町西舎にある三嶋牧場の生産馬になる。

 母アルモニカは2022年のノーザンファームミックスセール繁殖牝馬セッションにおいてスワーヴリチャードを受胎して上場され、45,100,000円(税込)で三嶋牧場に売却された繁殖牝馬セール取引馬。翌年生まれた牝馬がカイショーだった。

 この日はメインの第11競走で、サマースプリントシリーズの函館スプリントS(G3)が行われ戸崎圭太騎手が騎乗したカピリナが、ジューンブレアを鼻差退けて優勝。1分06秒6のコースレコードで駆け抜け重賞初制覇を飾った。

 カピリナは父がダンカーク、母がライトリーチューン、母の父がマンハッタンカフェという芦毛で牝の4歳。(株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンが所有、美浦の田島俊明厩舎が管理、新ひだか町旭町にある谷岡牧場の生産馬で、2021年のキーンランドC(G3)、2021年の葵Sなどを制覇したレイハリアの半妹になる。

 表彰式ではJRA年間プロモーションキャラクターを務める俳優の見上愛さんがプレゼンターを務め、カピリナの関係者を表彰。「函館競馬場には初めて来ましたが、海や山が一望でき、自然を感じながら競馬ファンの皆様とレースを間近で観戦することができました。競馬場に来場させていただくたびに、特別な時間を過ごしているなと実感します。改めて函館スプリントS(G3)を制したカピリナ、戸崎圭太騎手、関係者の皆様、おめでとうございます。引き続き皆様とともに競馬を盛り上げられるように、私も頑張ります」とコメントを発表した。

 2025年の函館競馬は6月14日から7月20日まで、毎週土、日曜の合計12日間開催。重賞競走は開催初日の函館スプリントS(G3)のほか、開催折り返しの6月29日には函館記念(G3)、開催最終日の7月20日には函館2歳S(G3)とテンよし、中よし、終いよし、の開催になっている。

 また、各開催日には、フェイスタオルプレゼント、歯ブラシセットプレゼント、間伐材コースタープレゼント、ジョッキーチャリティーイベント、キッズプレゼンター、UMAJOプレゼンター、レプリカゼッケンプレゼント、おみくじ馬券、ウマガチャ、東京トゥインクルファンファーレ演奏会、ウェルカムバンド、見上愛さんトークショー、奥尻町、新ひだか町&新冠町、青森県の物産展、ラジオNIKKEIバックヤードツアー、函館競馬場ゴール板フォトスポット、縁日ひろば、馬とのふれあいイベント、ターフィーグリーティング、HAKODATEウマいもんグルメ@風の広場、ビギナーズセミナー、ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーショー、クロミ・ザ・ステージ、ハローキティミニステージなど、さまざまなイベントが行われる。