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担い手飼養管理集中研修が行われる

  • 2025年06月16日
  • 合計7回行われる担い手飼養管理集中研修
    合計7回行われる担い手飼養管理集中研修
  • JRA日高育成牧場竹部直矢調査役による講義
    JRA日高育成牧場竹部直矢調査役による講義
  • 実技ではボディコンディションスコアや歩様をチェックした
    実技ではボディコンディションスコアや歩様をチェックした

 6月12日、公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA、河野洋平会長理事)は、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場において、担い手飼養管理集中研修を行った。

 この研修は、JBBAによる軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。軽種馬生産の担い手を対象にしており、軽種馬生産育成牧場の経営・業務に必要な飼養管理技術および知識の習得と、参加者間の意見交換により気軽に相談できる体制の構築を目指している。

 研修期間は2025年6月から2025年12月。サラブレッド生産のサイクルに合わせた月1回の体系的な技術研修で、合計7回継続実施される。

 研修はJRA日高育成牧場を会場に行われ、JRA日高育成牧場にいるJRAホームブレッド当歳・1歳、繁殖牝馬、JRA育成馬1歳・2歳を用いての実技、JRA日高育成牧場の職員を中心に、日高管内で活躍するファームコンサルタント、日高農業改良普及センターの職員がアドバイザーとして協力しての講義、講義内容や課題テーマに関しての質疑応答、ディスカッションを計画。ボディコンディションスコア、歩様検査、蹄の管理、馬の見方、ボディコンディションスコアのつけ方、歩様の見方、飼養管理、肢蹄管理、栄養の基礎と繁殖牝馬の栄養、育成馬の飼養管理、放牧管理、SUKOYAKAでの栄養計算、給餌計画の策定、GPSを使用した運動量の測定などを予定している。

 第1回目の研修には、吉田年伸場長をはじめとしたJRA日高育成牧場の職員、浦河町、新ひだか町、新冠町、日高町、平取町の軽種馬経営継承者や後継者、飼料会社、北海道日高振興局管内の農業協同組合、軽種馬関連団体の職員などが出席。

 吉田年伸場長は「本日は多数お集まりいただきありがとうございます。この研修は、文字通り、飼養管理の技術や知識を学んでいただくために、われわれJRAの繁殖牝馬や生産馬、育成馬を活用した実習や講義を、われわれの知見と合わせて、みなさまに学んでいただきたいとおもっております。われわれ日高育成牧場とみなさまとの交流、牧場のみなさま同士での交流を深めていただいて、気軽に意見交換できるような雰囲気の研修を続けることで、有益な実習にしたいと考えております」とあいさつした。

 この日は、JRA日高育成牧場竹部直矢調査役による「馬の見方、歩様の見方」と「育成馬および繁殖牝馬のボディコンディションスコア」をテーマにした講義、松井朗首席調査役らによる「1歳馬のボディコンディションスコア測定、歩様検査」をテーマにした実技を実施。竹部直矢調査役の講義を踏まえ、JRAホームブレッド1歳5頭のボディコンディションスコア、歩様をチェックした。

 第2回の研修は7月8日を予定している。