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クラックステーブルでフォルキャップが種牡馬入り

  • 2025年06月10日
  • 種牡馬入りしたフォルキャップ
    種牡馬入りしたフォルキャップ
  • 種牡馬1年目は1頭と交配済みという
    種牡馬1年目は1頭と交配済みという
  • オグリキャップの血を引く後継種牡馬として関係者の期待は大きい
    オグリキャップの血を引く後継種牡馬として関係者の期待は大きい

 新冠町万世にあるクラック・ステーブルにおいて、今シーズンからフォルキャップが種牡馬として供用を開始した。

 フォルキャップは父がクレイドルサイアー、母がコスモフリップ、母の父がアイルハヴアナザーという黒鹿毛の5歳。近親には1997年のスーパーダートダービー(G2)2着のグランプリクン、2021年のマーキュリーC(Jpn3)で2着、2021年の名古屋大賞典(Jpn3)で2着のバンクオブクラウズがおり、祖母のマンデームスメはJRAで6勝をあげ2003年の高松宮記念(G1)にも出走した快速馬で、4代母のクリスシルバーは1985年のオークス(G1)に駒を進めた。日高町緑町にあるファーミングヤナキタの生産になる。

 フォルキャップの競走成績は35戦4勝2着7回3着2回。2歳から4歳までホッカイドウ競馬や南関東・大井に所属した。

 父のクレイドルサイアーは、芦毛の怪物と称され1990年の有馬記念(G1)、1990年の安田記念(G1)、1989年のマイルチャンピオンシップ(G1)などを制覇して、1990年のJRA賞年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬、1989年のJRA賞特別賞、1988年のJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞し、1991年にJRA顕彰馬に選出されたオグリキャップの孫。オグリキャップの血を後世に残したいというオーナー関係者の意向で種牡馬入りしたという。フォルキャップはサイアーラインとしてオグリキャップの血を引く唯一の現役種牡馬になる。

 フォルキャップは昨年10月に門別競馬場で行われた第15回門別競馬2日目第12競走のアニマルキングダム賞を最後に現役を引退。3月初旬にクラック・ステーブルに入厩した。今年は1頭の繁殖牝馬との交配を済ませた。種付料はプライべートに設定されている。

 クラック・ステーブルの村上進治代表は「フォルキャップはわたしがクレイドルサイアーの種付けを手伝ったときに交配して生まれた産駒になります。その産駒をこうして種牡馬として管理することになり不思議な縁を感じています。オグリキャップは競馬ブームを牽引した国民的アイドルホースですし、いまはウマ娘プリティーダービーのキャラクターとしても人気を集めていますね。そんなオグリキャップの血を後世に残すことに微力ながら携わることができてうれしくおもいます。来年無事に産駒が生まれてくれたら」と話した。