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リバティアイランドの献花台と記帳台を設置

  • 2025年06月10日
  • ノーザンホースパークのホースギャラリーの設置された献花台と記帳台
    ノーザンホースパークのホースギャラリーの設置された献花台と記帳台
  • リバティアイランドのポスター
    リバティアイランドのポスター
  • 桜花賞(G1)のレース写真も飾られた
    桜花賞(G1)のレース写真も飾られた

 4月29日から5月31日まで、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパークにリバティアイランドの献花台と記帳台が設置された。

 リバティアイランドは父がドゥラメンテ、母がヤンキーローズ、母の父がオールアメリカンという5歳の牝馬。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、(有)サンデーレーシングが所有、栗東の中内田充正厩舎が管理し、2022年7月の2歳新馬戦、メイクデビュー新潟でデビュー勝ちを収めた。

 2戦目のアルテミスS(G3)はラヴェルのクビ差2着に敗退するも、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を1分33秒1のタイムで優勝。2歳時を3戦2勝の成績で終えJRA賞最優秀牝馬を満票で受賞した。

 3歳時は4か月ぶりの実戦となった桜花賞(G1)を上がり3ハロン32秒9の目の覚めるような末脚を披露し優勝。続くオークス(G1)は2着のハーパー以下に6馬身差をつけて圧勝し、オークス(G1)史上最高のレーティング120ポンドを獲得した。単勝1.1倍の支持を集めた秋華賞(G1)は、マスクトディーヴァ以下らを一蹴し快勝。2020年のデアリングタクト以来3年ぶり、史上7頭目の牝馬三冠を達成した。この年はJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。

 今年4月27日に香港のシャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス二世C(G1)のレース中に故障。予後不良の診断が下され安楽死の処置が施された。生涯成績は12戦5勝2着3回3着1回だった。

 ノーザンホースパークでは献花台と記帳台を施設内のホースギャラリーに設置。献花台は多くの仏花であふれた。献花台の周囲にはリバティアイランドのポスターや写真も展示。設置期間中には多くの競馬ファンが訪れ、名馬との死を惜しんだ。また、5月3日から5月25日までにおいては、JRA開催期日の全国の競馬場やウインズにもリバティアイランドの献花台と記帳台を設置。多くの献花や記帳があったという。

 なお、生産者のノーザンファームはリバティアイランドの墓碑を建立予定。生まれ故郷やノーザンホースパークが候補地になっているという。