馬産地ニュース

千葉サラブレッドセールが開催される

  • 2025年05月27日
  • 最高価格馬の落札シーン
    最高価格馬の落札シーン
  • 最高価格を記録したフクシアの23
    最高価格を記録したフクシアの23
  • 高額第2位のジョイエピフォラの23
    高額第2位のジョイエピフォラの23
  • 牝馬最高価格のスクエアゴールドの23
    牝馬最高価格のスクエアゴールドの23
  • 最速タイムを記録したシャンパントパーズ2023
    最速タイムを記録したシャンパントパーズ2023
  • 中央が天白泰司さん
    中央が天白泰司さん
  • 中央が林田祥来さん
    中央が林田祥来さん

 5月26日、千葉県の船橋競馬場で「千葉サラブレッドセール2025」(主催:千葉県両総馬匹農業協同組合)が開催された。

 トレーニングを積まれた2歳馬49頭の上場で48頭(牡30頭、牝18頭)を売却。98.0%の売却率で過去最高の1,598,410,000円(税込、以下同)を売り上げた。

 セール開催に先立って行われたのは同セール出身で大阪杯(G1)2連覇を成し遂げたベラジオオペラの林田祥来オーナーに対する表彰式。「昨年は無心のチャレンジだったが、今年は勝たなければならないレースで緊張しました。このあとは宝塚記念(G1)に出走を予定しています」とあいさつ。吉田照哉市場長から記念品が手渡されると、期せずして会場からは拍手が沸いた。また、同じく同セール出身で昨年のヴィクトリアマイル(G1)を制したテンハッピーローズの天白泰司氏に対しては、途中、セールを中断して同様の表彰式が行われた。天白泰司氏は「ヴィクトリアマイル(G1)も素晴らしいレースでしたが、米国ブリーダズカップでもあわやのシーンを作ってくれました。テンハッピーローズにふさわしい種牡馬を配合して強い馬を作りたいと思います」と思いを口にした。

 最高価格となったのは昨年のセレクションセールで社台ファームが購入した「フクシアの23」(牡、父ナダル)。公開調教では26秒8~12秒6と特別目立つものではなかったが、ムチを入れる併走馬に対して持ったままで先着。動きの良さがも評価されて88,000,000円で秋元竜弥氏が激しい争奪戦を制した。近親にはテンポイントがいる血統で、2年連続でナダル産駒が最高価格馬となった。

 高額第2位は「ジョイエピフォラの23」(牡、父レイデオロ)。母はアルゼンチンの2歳牝馬チャンピオンという血統。公開調教では4角手前から加速して24秒8~11秒4をマーク。81,400,000円で谷掛龍夫氏が落札した。

 牝馬ではおじに2013年の中山金杯優勝(G3)タッチミーノットがいる「スクエアゴールドの23」公開調教では25秒3~11秒6を記録し、青山洋一氏が高額第8位タイとなる55,000,000円で落札している。

 また、公開調教において2ハロン合計23秒7、最後1ハロン11秒1の最速タイムを記録したシャンパントパーズ2023(牝、父ゴールドドリーム)は前田良平氏が25,300,000円で落札している。

 セール終了後、吉田市場長は「まずは船橋競馬場、および関係者の方々に感謝したい。また、会場まで足を運んでいただいた方、オンラインビッドからもたくさんの方に参加いただいたおかげで活気ある市場が展開できたと思う。今日の取引馬は牧場でしっかりと乗りこまれている馬ばかり。活躍を確信しており、そういった姿勢が購買者の方々に評価されたと思う」と満足そうに振り返った。