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JRA札幌競馬場で北海道トレーニングセールの事前下見が開催

  • 2025年05月21日
  • 北海道トレーニングセールの会場となるJRA札幌競馬場
    北海道トレーニングセールの会場となるJRA札幌競馬場
  • 熱心に下見をする購買関係者
    熱心に下見をする購買関係者
  • 装飾されたダートコースのゴール板
    装飾されたダートコースのゴール板

 5月19日、北海道市場を主催する日高軽種馬農業協同組合(古川雅且代表理事組合長)は、札幌市中央区にあるJRA札幌競馬場において、北海道トレーニングセールに上場を予定している馬の事前下見を開催した。

 北海道トレーニングセールは1997年に始まった北海道3月3歳トレーニングセールが前身。サラブレッド2歳が上場対象となる公設市場で、2006年からJRA札幌競馬場を会場に開催されている。2014年はJRA札幌競馬場の改修工事に伴い函館市にあるJRA函館競馬場にて開催。2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大により開催中止になった。2021年からは通常のせりとオンラインビッドシステムを併用したハイブリッド方式で開催されている。

 日本最大級の2歳トレーニングセールとして知られ、過去の取引馬には、天皇賞(秋)(G1)や安田記念(G1)やマイルチャンピオンシップ(G1)、香港カップ(G1)、香港マイル(G1)、チャンピオンズマイル(G1)などを制覇し2015年にJRA賞年度代表馬を受賞したモーリス、菊花賞(G1)や天皇賞(春)(G1)や宝塚記念(G1)などを制覇し2003年にJRA賞最優秀内国産馬を受賞したヒシミラクル、2010年の天皇賞(春)(G1)などを制覇したジャガーメイル、2020年のセントライト記念(G2)などを制覇したバビット、2015年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)などを制覇したクロスクリーガー、2014年の京成杯(G3)などを制覇したプレイアンドリアルといった多くの活躍馬がいる。

 事前下見は13時から16時まで実施。JRA札幌競馬場に訪れた購買関係者はエントランスで入構受付を済ませると、上場馬が待機する厩舎エリアにて、上場馬のコンディションや歩様、コンフォメーションなどを厳しくチェックした。

 本年の北海道トレーニングセールは、103頭の名簿掲載があり、20日は欠場馬9頭を除く94頭が上場予定。ピーク時には200頭を超える上場馬が集まったが、近年は1歳市場が好調なこともあり100頭前後の上場頭数で推移している。

 市場関係者は「今年も申し込み頭数が約100頭となりましたが、コントレイルやキタサンブラックといった人気種牡馬の産駒が上場していることもあってか、多くの購買関係者が事前下見に参加されています。明日のせりでは活発なお声がけを期待したいです。よろしくお願いいたします」と話した。