ゴルトマイスターが2025年フレッシュマンサイアーの初勝利をあげる
5月1日、日高町富川駒丘にある門別競馬場にて行われたホッカイドウ競馬の令和7年度第2回門別競馬2日目に行われた第6競走の2歳新馬戦、JRA認定競走フレッシュチャレンジ競走において、ゴルトマイスター産駒のトリップスが1着となり、ゴルトマイスターは今年ファーストクロップがデビューするフレッシュマンサイアーの初勝利をあげた。
ダート1,000m(外回り)で行われた牝馬限定の2歳新馬戦には9頭が出走。4番人気だったトリップスは好スタートから先手を奪うと手応え良く4コーナーを回り、最後の直線で後続を突き放し、2着のスプリンガフォートに2馬身差をつけ先頭でゴールインした。勝ちタイムは1分01秒7だった。
デビュー勝ちを収めたトリップスは、母がメモリアビアンカ、母の父がクロフネという黒鹿毛の牝馬。石川貴久氏が所有、小野望厩舎が管理、新冠町朝日にあるムラカミファームの生産になる。5代母に1962年の桜花賞馬の健宝がおり、一族には1961年の天皇賞(春)優勝馬ヤマニンモアー、1983年のスプリンターズSなどを制覇したシンウルフ、1990年、1991年のウインターS(G3)、1991年のフェブラリーH(G3)、1992年の帝王賞などを制覇したナリタハヤブサ、1989年のサファイヤS(G3)などを制覇したリリーズブーケなどがいる。
トリップスに騎乗した小野楓馬騎手は「スタートが上手な馬ですので、そのままスピードに乗せていきました。追ってからも真面目に一生懸命、最後まで走ってくれてよかったです。はみも嚙みすぎることはなくて、落ち着いて息が入れられました。きょうだいにも乗っていますが、きょうだいのなかでは一番落ち着いて、ふだんから扱いやすいです。そのへんもいいほうに出たんだとおもいます。距離は折り合い次第で持つのではないかとおもいます。スピードを活かした競馬ができるとおもいます。ゴルトマイスターの子どもたちが今後も走ってくれたら種牡馬としてもよいアピールになるでしょう」とコメントした。
フレッシュマンサイアーのなかで最初に勝利をあげたゴルトマイスターは、父がゴールドアリュール、母がナスケンアイリス、母の父がフレンチデピュティという血統。半兄には南関東で大井記念、勝島王冠、川崎マイラーズなどを制覇したモジアナフレイバー、おじには2017年の高松宮記念(G1)、2018年の函館スプリントS(G3)などを制覇したセイウンコウセイ、一族には1996年のNHKマイルC(G1)などを制覇したタイキフォーチュン、2015年のNHKマイルC(G1)などを制覇したクラリティスカイ、2002年のニュージーランドトロフィー(G2)などを制覇したタイキリオン、1999年のクリスタルC(G3)などを制覇したタイキダイヤがいる。
ゴルトマイスターの競走成績は11戦4勝2着1回3着2回。ダートのマイルから1,800mで活躍した。
現役引退後の2022年に新ひだか町静内目名にあるレックススタッドで種牡馬入り。現在は新ひだか町静内田原にあるチェリーフィールズに繋養され、新冠町西泊津にある白馬牧場にて種付けをしている。初年度は11頭と交配して血統登録頭数は8頭。2年目は3頭、3年目は3頭と交配している。トリップスが産駒の初出走だった。