JRAブリーズアップセールの騎乗供覧が行われる
4月28日午後、千葉県のJRA中山競馬場でJRAブリーズアップセールの騎乗供覧が行われた。上場馬を育成した北海道浦河町の日高育成牧場、宮崎県の宮崎育成牧場の職員に交じり、競馬学校騎手課程42期生の石川稜久、西村瑠華さんも参加して、騎乗供覧に花を添えた。
供覧は、セールに上場を予定している79頭が7班に分かれて単走で行われ、途中、馬場入場後に「ラキュストル2023」が左前肢跛行のため供覧を取りやめる(同日、欠場が発表)アクシデントがあったものの、78頭が、中山競馬場のダートコース(曇り、良馬場)を使って、時計ではなく走行フォームや出来栄えなどトータルでの仕上がりをアピールした。
この日発表されたお台付け価格で最も高額だったのは、母が米国インディアナオークス(G2)優勝馬という血統の上場番号13番「ティズウインディ2023」(牡、父ロードカナロア)と、JRA2勝馬を母に持つ同21番「スズカプリズム2023(牡、父デクラレーションオブウォー)」の2頭で1,430万円(税込)。前者はJRA職員が騎乗し、軽く気合を付けられる程度で2ハロン24秒1、最後1ハロン11秒8秒をマークし、後者は西村瑠華さんが騎乗し同25秒7、12秒4でゴール板を駆け抜けた。
最も速いタイムを記録したのは同49番「メモリーズ2023(牝、父モーリス)」でJRA職員に促されると、グングン加速し2ハロン22秒2、ゴール前10秒8。いずれも、この日の最速タイムを記録した。母の半兄にスズカコーズウェイ、全兄にカデナがいる血統でせり当日も注目を集めそうだ。
また、この馬に2ハロン計測で続いたのは同9番「ロマネクイーン2023(牝、父ミスターメロディ)の23秒1(12秒0、11秒1)で、1ハロン計測では同72番「オウシュウホマレ2023(牝、父インディチャンプ)が10秒9(2ハロン計測23秒3)だった。前者の母はJRAの芝1,200m戦で2勝、後者は、母が未出走ながらもおじにガッサンプレイ(JRA4勝)、近親にサンライズマックス(小倉大賞典(G3)など重賞3勝)、ビッグロマンス(全日本2歳優駿(Jpn1))などがいる血統だ。
なお、昨年のサマーセールにおいてJRA日本中央競馬会によって購買された北海道静内農業高校生産馬の同60番「マドリガルスコア2023(牝、父ミスチヴィアスアレックス)はJRA職員が騎乗して27秒5、13秒7を余裕たっぷりに記録して元気な姿を見せた。
せり当日は、午前9時30分から実馬展示が行われ、せりは12時からスタートする予定だ。