ウインマリリンの初仔が誕生
3月1日、新冠町東泊津にあるコスモヴューファームにおいて、ウインマリリンの初仔が産声を上げた。
待望の初仔は、タイトルホルダーが父になる鹿毛の牡馬。出生予定日より約2週間遅れての出産だったが、母仔ともに元気な毎日を送っているという。
コスモヴューファームでは「初めてのお産は順調でした。生まれたときははじめて見る子どもに戸惑っていましたが、自分の子供だと理解してからは可愛がるようになって、いまは近からず遠からず、適度な距離感を保ってよいお母さんぶりを発揮しています。放牧地はウインマイティーの親子と一緒にいます。マリリンとマイティーは育成のときから一緒にいたので安心感、信頼感があるのか、親子ともどもいい関係性をもって過ごしています。初仔ですがサイズも大きく脚が長いタイプ。とても人懐っこくてかわいいです。お父さんもお母さんも活躍しまので、この仔も頑張ってほしいです」と話した。
母になったウインマリリンは、父がスクリーンヒーロー、母がコスモチェーロ、母の父がフサイチペガサスという血統の栗毛の8歳。コスモヴューファームの生産で、半兄には2014年のラジオNIKKEI賞(G3)などを制覇したウインマーレライ、めいには2024年のクイーンS(G3)に勝ち、2025年の小倉牝馬S(G3)3着のコガネノソラ、一族には2023年の京王杯2歳S(G2)を制覇し、2023年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)3着、2024年のフィリーズレビュー(G2)2着のコラソンビートがいる。
ウインマリリンの競走成績は22戦6勝2着2回3着1回。2019年12月に中山競馬場の2歳新馬戦でデビューし、初陣を勝利で飾った。3歳になり2020年のミモザ賞で2勝目をあげると、続く2020年のフローラS(G2)で重賞初制覇。オークス(G1)はデアリングタクトの2着に惜敗した。古馬になってからは牡馬の一線級と互角の戦いを演じて、2021年の日経賞(G2)はワールドプレミアらを退け優勝、オールカマー(G2)はグローリーヴェイズ、レイパパレらを退けて優勝。2022年の香港ヴァーズ(G1)で直線一気の追い込みを決めG1初制覇を成し遂げた。
2023年12月27日付けでJRAの競走馬登録を抹消。現役引退後は生まれ故郷で繁殖牝馬としてセカンドキャリアを送っている。