タイトルホルダーの初年度産駒が誕生
2022年度のJRA賞最優秀4歳以上牡馬であるタイトルホルダーの初年度産駒が、日高や胆振の軽種馬生産牧場で誕生し話題を集めている。
タイトルホルダーの生まれ故郷である新ひだか町静内目名にある岡田スタッドにおいて、最初に誕生したのは母がラチェーヴェという1月22日生まれの鹿毛の牝馬。半兄には2021年のタタソールズゴールドC(G1)、2020年の愛インターナショナルS(G3) を優勝したヘルヴィックドリームがいる血統で、母仔ともに産後も順調で広い放牧地を所狭しと元気に駆け回っている。岡田スタッドでは今年、タイトルホルダーの産駒が20頭以上生まれるという。
タイトルホルダーは、父がドゥラメンテ、母がメーヴェ、母の父がモチヴェイターという血統。父の初年度産駒の一頭で、半姉には300kg台前半という小柄な体ながらJRAで4勝をあげ、有馬記念(G1)、菊花賞(G1)、天皇賞(春)(G1)、宝塚記念(G1)に駒を進めたメロディーレーンがいる。
2018年のセレクトセール当歳セッションにおいて山田弘氏に21,600,000円(税込)で購買された市場取引馬。美浦の栗田徹厩舎から2020年10月にメイクデビュー中山でデビューし新馬勝ちを収め、2021年の弥生賞ディープインパクト記念(G2)を逃げ切って重賞初制覇を飾った。皐月賞(G1)は積極的に先行してエフフォーリアの2着。阪神競馬場で行われた菊花賞(G1)で2着のオーソクレース以下に5馬身差で逃げ切ってG1初制覇を成し遂げた。
4歳になり充実期を迎えたタイトルホルダーは日経賞(G2)に優勝。阪神競馬場で行われた天皇賞(春)(G1)は2着のディープボンドに7馬身差で逃げ切り勝ちを収めた。ファン投票で第1位になった宝塚記念(G1)は2分09秒7のコースレコードで圧勝。翌2023年は日経賞(G2)連覇を果たした。
通算19戦7勝2着3着3着1回の成績を残し、2024年から新ひだか町静内目名にあるレックススタッドで種牡馬入り。早世したドゥラメンテの後継種牡馬として期待は大きく、種牡馬1年目は159頭と交配した。
事務局の(株)レックスでは初年度産駒の立ち写真を掲載したリーフレットを作成し軽種馬生産者に配布。「どの産駒も脚長でしっかりしていて素晴らしい馬体をしています。関係者からの人気も高く、今年も昨年と同じくらいのペースで繁殖牝馬が集まっています」と話した。