門別競馬場で藤田菜七子さんがトークイベント
4月16日、日高町富川駒丘にある門別競馬場のポラリス☆スタンドにおいて、元騎手の藤田菜七子さんによるトークショーが行われた。
藤田菜七子さんは茨城県出身。2013年にJRA競馬学校第32期生として騎手課程に入学。卒業後の2016年に騎手免許を取得した。美浦の根本康広厩舎に所属し、JRA史上7人目の女性騎手としてデビュー。2024年10月11日付で騎手を引退するまで、JRAで3,897戦166勝の成績を残した。
騎手を引退してからはじめて公の場に登場した藤田菜七子さんは「まずはほんとうに、たくさんの方にご迷惑とご心配をおかけして、申し訳ございませんでした。でも、こうして声をかけていただいて、たくさんの方に集まっていただいて、すごくうれしいですし、今日はすごく楽しいです」とあいさつ。スタンドに集まったファンから温かい拍手が送られた。
騎手を引退してからの生活について「ジョッキーの間はしっかり運動をしていたので、引退してからは太ったりしたら嫌なので、ヨガとかピラティスなどに行っていました。体重計にもたまに乗っています。食事制限はなくなりましたが、食べるものはあまり変わりません」と明かし、騎手デビュー当時は「いそがしくさせてもらってデビュー当時のことはあまり覚えていません。いい時代にデビューさせてもらったので、それはよかったとおもいます。負けたくないとおもってやっていました」と回顧した。
競馬以外の仕事で印象に残っているのは「プロ野球の始球式です。野球場は360度見られている感じで不思議な感覚でした。投げるのは得意じゃないので、厩舎の人と競馬が終わってから練習していました。一球しか投げられないので緊張しました」と答えた。
今後は「わたしは競馬に育てられて競馬に感謝していますので、わたしなりに競馬に恩返しができるような仕事をしていけたらいいなとおもっています」とし、メディア出演については「もし機会があればチャレンジできればいいなとおもいますが、まだわからないところもあります」と話した。
最後に藤田菜七子さんは「今日はほんとうにたくさんの方にお集まりいただいて、ほんとうにありがとうございます。たくさん温かい声援をいただいて、ほんとうにうれしかったですし、たくさんの方に感謝になければいけないなとおもいました。門別競馬も楽しんでください。本日はありがとうございました」と感謝した。
藤田菜七子さんはこの日、【公式】ホッカイドウ競馬チャンネルYouTube「なまちゃき」にも出演。第5競走表彰式のプレゼンターも務めた。