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ホッカイドウ競馬で2歳戦がスタートする

  • 2025年04月21日
  • 世代最初の勝馬になったスペシャルチャンス
    世代最初の勝馬になったスペシャルチャンス
  • 勝ち時計の59秒2は2歳タイレコード
    勝ち時計の59秒2は2歳タイレコード
  • 勝利騎手インタビューに答える落合玄太騎手
    勝利騎手インタビューに答える落合玄太騎手

 4月16日、2025年度のホッカイドウ競馬グランシャリオナイターが開幕した日高町富川駒丘にある門別競馬場において、全国の競馬場に先がけて2歳戦がスタートした。

 日本一早い2歳新馬戦は、令和7年度第1回門別競馬1日目の第5競走で実施。1着賞金が5,000,000円というJRA認定競走スーパーフレッシュチャレンジ競走で、ホッカイドウ競馬では重賞競走に匹敵する賞金獲得を目指して、1,000mを舞台に11頭がエントリーした。

 レースは1番人気に支持された落合玄太騎手騎乗のスペシャルチャンスが好スタートから先手を奪い、2着のブルーメンガルテン以下に2馬身差をつけてゴール。勝ちタイムは59秒2で、2011年にバクシンクリチャンが記録したタイムと並ぶ2歳タイレコードとなった。

 2023年生まれのサラブレッドのなかで、世代最初の勝馬になったスペシャルチャンスは、父がダノンレジェンド、母がワディラム、母の父がサンデーサイレンスという血統の青鹿毛の牡馬。一族には1994年の英ダービー(G1)、ダンテS(G2)などを制覇し、現役引退後は浦河町西幌別にあるイーストスタッドにて種牡馬生活を送ったエルハーブ、1993年のラジオたんぱ賞(G3)などを制覇したエーピーグランプリがいる。定蛇邦宏氏が所有、田中淳司厩舎が管理、日高町富川東にあるスウィングフィールド牧場の生産になる。

 勝利に導いた落合玄太騎手は「こんな馬場(不良馬場)ということもあるでしょうが、2歳レコードと同じタイムということで、この馬の能力の高さを改めて実感しました。体はそんなにない(418kg)ですけど、気性も落ち着いていますし、これから上に行ってもいい競馬ができるのではとおもいます。距離は現時点では1,200mくらいまでがベストだとおもいます」とパートナーを讃え、ファンへは「今日はご来場ありがとうございます。あいにくの天気になってしまいましたけど、最後まで楽しんでいってください。今年もホッカイドウ競馬の応援よろしくお願いいたします」とあいさつした。