馬産地ニュース

日高軽種馬共同育成公社で北海道トレーニングセールの調教VTR撮影が行われる

  • 2025年04月14日
  • 日高軽種馬共同育成公社で行われた事前追い切り調教VTR撮影
    日高軽種馬共同育成公社で行われた事前追い切り調教VTR撮影
  • ウォーミングアップをする上場予定馬
    ウォーミングアップをする上場予定馬
  • アナボリックステロイド検査用の血液が入った試験管
    アナボリックステロイド検査用の血液が入った試験管

 4月8日、9日の2日間、日高軽種馬農業協同組合は新冠町節婦にある日高軽種馬共同育成公社において、北海道トレーニングセールの事前追い切り調教VTR撮影を行った。

 事前追い切り調教VTR撮影には8日に53頭、9日に8頭の合計61頭が参加。日高軽種馬共同育成公社にある1周ダート1,200m、砂厚平均値12cm、勾配2%の馬場においてラスト1ハロンが計測された。

 2日間の計測で最も速いタイムを記録したのは、上場番号45番のユメカスミ2023と上場番号83番のカクテルフォンテン2023の2頭で10秒9。ユメカスミ2023は父がフォーウィールドライブ、母の父がエイシンフラッシュという青鹿毛の牡馬、カクテルフォンテン2023は父がタワーオブロンドン、母の父がルールオブローという栗毛の牝馬。2頭とも新冠町万世にあるN&star(同)が販売申込者・所有者、新冠町万世にある(同)CSステーブルが飼養者になる。

 撮影した調教映像は4月下旬ごろにオンラインカタログにて公開。映像を収録したDVDは4月下旬ごろ完成し、希望者に送付されるという。

 8日、9日は事前追い切り調教VTR撮影のほか、上場予定馬のアナボリックステロイド検査の採血も同時に実施。それぞれの飼養先から日高軽種馬共同育成公社に輸送された上場予定馬は、事前追い切り調教VTR撮影の前後に屋内運動場裏の馬房にて、マイクロチップ検査で個体識別をした後、20mlの採血が行われた。検査は公益財団法人競走馬理化学研究所に依頼し、検査の結果、アナボリックステロイドの存在が判明した場合は上場拒否となる。

 北海道トレーニングセールは5月20日に札幌市中央区にあるJRA札幌競馬場にて開催。20日は公開調教が9時から、せりが13時30分からとなっている。事前下見日は5月19日の13時から16時まで。せり名簿の完成ならびに購買登録開始は4月中旬ごろで、せり名簿には103頭が掲載されている。