馬産地ニュース

北海道静内農業高等学校で令和7年度入学式が行われる

  • 2025年04月14日
  • 51名が入学した北海道静内農業高等学校
    51名が入学した北海道静内農業高等学校
  • 新入生は全国各地から集まった
    新入生は全国各地から集まった
  • 式辞を述べる篠原圭校長
    式辞を述べる篠原圭校長

 4月8日、新ひだか町静内田原にある北海道静内農業高等学校(篠原圭校長)において、令和7年度入学式が行われた。

 令和7年度の新入生は51名。そのうち2年次から専門的な馬学などを学ぶ馬事コースを選択できる生産科学科には、北海道内はもちろんのほか全国27名が入学した。

 入学式には新入生のほか、新入生の家族、北海道静内農業高等学校の教職員、新ひだか町大野克之町長、遠藤博文PTA会長、谷川秀樹PTA副会長、しずない農業協同組合西村和夫会長理事、みついし農業協同組合澤田祐喜代表理事組合長、新冠町農業協同組合前川隆範代表理事組合長、ひだか東農業協同組合桑田美智代代表理事組合長などの来賓が出席。拍手のなか、新入生が入場し、各担任がひとりひとりの氏名を読み上げ、篠原圭校長が入学を許可した。

 篠原圭校長は「ただいま入学を許可された新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。わたしたち北海道静内農業高等学校教職員一同、心より歓迎いたします。また、保護者のみなさまにおかれましては、お子さまが本日、晴れて北海道静内農業高等学校の生徒として、新たなスタートを切られましたことに対し、心からお祝い申し上げます。本校といたしましては、お子さまの立派な成長を目指すとともにお預かりし、保護者のみなさまと力を合わせて、充実した教育活動に取り組んでまいる所存でございます。ご理解、ご支援、ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 さて、北海道静内農業高等学校は日高管内はもとより、北海道内外で活躍する多くのかたがたを輩出してきた、輝かしい歴史と伝統を誇る学校でございます。みなさんがこの学校で勉学をはじめ、ひととして成長し、さまざまなことを学んでいくスタートにあたり、わたしからみなさんに期待と希望を込めた大きく三つの言葉を贈ります。一つめは前向きな姿勢で夢や目標の実現に向けて自ら主体的かつ共同的に行動すること、二つめは論理的に考え話す力、聞く力を身につけること、三つめは実践力を磨くこと。10年後、20年後には、地域や社会を支えるグローバル人材、有為な人材として成長し活躍していってほしいと強く願っています」と式辞。新入生を代表して生産科学科の小松千紗さんは「本日、入学を許可されましたわたしたち新入生一同は、本校の自尊独立の校訓のもとに生徒心得を守り、よく学業に励み、未来への希望や目標を実現するため、互いを尊重し、一致協力して、よりよき校風と伝統を築くことを、入学にあたりここに宣誓いたします」と新入生宣誓をした。

 北海道静内農業高等学校は昭和53年に開校。生産科学科と食品科学科の2学科あり、生産科学科では全国の高等学校で唯一、軽種馬生産学習を取り入れている。

 現在、校内では2頭の繁殖牝馬を繋養。これまでの生産馬には、JRA3勝のユメロマン、JRA2勝のゴーゴーヒュウガ、1999年生まれで益田優駿を制覇したサントゥールワンがいる。昨年は北海道サマーセールにおいて、ナリタトップスター2023を2,640,000円(税込)、マドリガルスコア2023を1,650,000円(税込)で売却した。

 今年の生産科学科馬事コースの卒業生のなかには、日高管内や北海道内、道外にある軽種馬の生産牧場、育成牧場、総合牧場、軽種馬関係団体、軽種馬関連施設に就職した者、軽種馬関係の研修や教育機関、畜産系の大学に進学した者もいるという。