北海道トレーニングセールのアナボリックステロイド検査用採血と調教VTR撮影が行われる
4月3日、北海道浦河町のJRA日高育成総合施設で、5月20日に札幌競馬場で行われる北海道トレーニングセール上場予定馬のアナボリックステロイド検査用採血と、調教VTR撮影が行われた。
北海道トレーニングセールでは2014年から上場馬すべてに全頭のアナボリックステロイド検査を行っており、この日は39頭(牡20、牝19)が検査を受けた。検査はBTC診療所で実施。マイクロチップ検査で個体識別をした後、獣医師が採血を行うというもの。これら検体は公益財団法人競走馬理化学研究所に送られる。
調教VTR撮影はJRA日高育成牧場の1周1,600mダートトラックコースで行われ、ゴール前1ハロンの走破タイムを計測するというもの。この日は、普段から浦河町のBTC軽種馬育成調教センターの施設を利用する29頭(牡13、牝16)が計測を行い、すべての馬が12秒0以下のタイムで仕上がりの良さをアピールした。
最速タイムを記録したのは上場番号66番のレジイナアン2023の10秒8。牝の青鹿毛で父はフィレンツェファイア、母の父はダイワメジャーという血統、販売申込者・所有者、飼養者は様似町の(株)99.9、生産牧場は日高町の木村牧場になる。
第2位は10秒9を計測した上場番号33番フリークアウト2023。浦河町の三嶋牧場による生産で、牝の鹿毛馬。父サートゥルナーリア、母の父キンシャサノキセキという血統。販売申込者は(株)パールサラブレッドで、飼養者は愛知ステーブル。
第3位は11秒0の上場番号103番のセルプランタン2023。新ひだか町米田牧場の生産馬で牡の芦毛馬。父ルヴァンスレーヴ、母の父ロードカナロア。この馬の販売申込者は(株)吉澤ステーブルで、飼養者も(株)吉澤ステーブル。
撮影された調教映像は4月下旬頃からオンラインカタログ上にて公開。また、映像を収めたDVDも作成して、希望者に上場馬写真集とともに送付される予定だ。
北海道トレーニングセール上場馬のアナボリックステロイド検査用採血と事前追切り調教VTR撮影はこの後、4月8日、9日にも新冠町節婦町にある日高軽種馬共同育成公社でも実施される。