門別競馬場でホッカイドウ競馬の2回目の競走能力・発走調教検査が行われる
3月20日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、今年2回目となるホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が行われた。
天候くもり、稍重の馬場コンディションで行われたこの日の競走能力・発走調教検査には、2歳馬78頭、3歳馬3頭、4歳馬1頭の合計82頭が受検。2歳馬は800mで13競走、3歳馬、4歳馬は1,000mで1競走の合計14競走が組まれ、2歳馬はタイムオーバーの1頭を除く77頭が合格した。
2歳馬で最も早いタイムを計測したのは、第9競走に出走したレベルトディオで49秒7。唯一50秒台を切るスピードを見せつけ、手ごたえ十分なままでゴール板を勢いよく駆け抜けた。
レベルトディオは父がダノンレジェンド、母がテーオーティアラ、母の父がスペシャルウィークという黒鹿毛の牡馬。中島照夫氏の所有、田中淳司厩舎の管理馬、新ひだか町三石美野和にある森政巳氏の生産で、2024年の北海道サマーセールにおいて、11,550,000円(税込)で売却された市場取引馬になる。
また、ファーストシーズンサイアーでは、第2競走と第13競走でミスチヴィアスアレックス、第5競走でベンバトル、第6競走でマテラスカイ、第8競走でクリソベリル、第9競走でダノンプレミアム、第10競走でタニノフランケルの産駒が出走。このなかではタニノフランケル産駒のスルーザミルが50秒4のタイムで第1位入線を果たした。タニノフランケルは、父がG1競走10勝を含む14戦14勝の成績を収めた歴史的名馬で英愛チャンピオンサイアーでもあるフランケル、母が日本ダービー(Jpn1)やジャパンC(G1)などG1/Jpn1競走7勝をあげ、JRA賞年度代表馬に2度も輝いたウオッカという超良血馬として知られている。
また、第10競走には、2016年に道営記念、ノースクイーンCなどを制覇してホッカイドウ競馬の3歳以上の年度代表馬を受賞したタイムビヨンドの3番仔になるソウルシェイキン(牡、父エスポワールシチー)も登場。母から受け継いだ軽快なフットワークを披露した。
検査当日は祝日ということもあり、馬主のほか多くの熱心な競馬ファンも門別競馬場に来場。デビュー前の若駒の立派に成長した姿をスタンドから見届けた。