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ホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が行われる

  • 2025年03月14日
  • 門別競馬場で始まった競走能力・発走調教検査
    門別競馬場で始まった競走能力・発走調教検査
  • ミスチヴィアスアレックス産駒のフォーティチュード
    ミスチヴィアスアレックス産駒のフォーティチュード
  • ミスチヴィアスアレックス産駒のムーンレインボー
    ミスチヴィアスアレックス産駒のムーンレインボー
  • 1位入線したバゴ産駒のアストラビアンコ
    1位入線したバゴ産駒のアストラビアンコ

 3月13日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、本年最初になるホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が行われた。

 門別競馬場での競走能力・発走調教検査は、ホッカイドウ競馬に出走する競走馬の能力を検査する模擬競走。検査に合格すれば出走が可能になる。

 本年最初の検査は白い砂が輝く本走路で実施。天候晴れ、重馬場で全28競走が実施された。そのうち2歳馬は5頭から7頭に分けて27競走になった。179頭が検査され、800mを制限タイム57秒以内で駆け抜けた178頭が合格した。

 2歳馬で最も速いタイムを計測したのは、48秒6を計測したベストグリーン。父がスマートファルコン、母がピースフルジョイ、母の父がパイロという血統の栗毛の牡馬で、馬主は國信泰秀氏、管理は田中淳司厩舎、生産は平取町にある北島牧場になる。

 本邦初年度産駒がデビューを迎えるファーストシーズンサイアーでは、2021年のカーターH(G1)、2021年のガルフストリームパークスプリントS(G3)、2020年のゴーサムH(G3)、スウェイルS(G3)などを制覇して、現在は日本軽種馬協会静内種馬場にて種牡馬生活を送っているミスチヴィアスアレックスをはじめ、2019年の安田記念(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)、東京新聞杯(G3)、2020年のマイラーズC(G2)などを制覇して2019年度のJRA賞最優秀短距離馬に選出されたインディチャンプ、2019年のチャンピオンズC(G1)、ジャパンダートダービー(Jpn1)、日本テレビ盃(Jpn2)、兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)、2020年のJBCクラシック(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)などを制覇して2019年度のJRA賞最優秀ダートホース、2020年度のNARグランプリダートグレード競走特別賞馬に選出されたクリソベリル、ダート4勝のゴルトマイスター、サトノダイヤモンドの全弟になるサトノジェネシス、2018年の平安S(G3)、名古屋大賞典(Jpn3)などを制覇したサンライズソア、2017年の米シャンペインS(G1)、2021年のトルーノースS(G2)、ランハッピーS(G3)、2020年のヴォスバーグS(G2)、トルーノースS(G2)、ジェネラルジョージS(G3)、2018年のギャラントボブS(G3)、ドゥワイアS(G3)、2017年のサンフォードS(G3)などを制覇したフィレンツェファイア、2018年のプロキオンS(G3)、2020年のクラスターC(Jpn3)などを制覇したマテラスカイ、2019年の菊花賞(G1)、2021年の天皇賞(春)(G1)などを制覇したワールドプレミアの産駒が登場。父譲りの軽快なフットワークを披露した。

 ホッカイドウ競馬を運営する北海道軽種馬振興公社は「今年は例年にない暖冬で雪が少ないこともあり、調教は順調に進んでいます。人馬ともケガなく無事に走ってほしいです」と話した。門別競馬場には470頭余りの2歳馬がデビューへ向けて調教に励んでいるという。